11月半ば、今回、前回にヤエン釣法紹介の記事で解説をしていただいた井戸敏充さんが中紀湯浅の磯へアオリイカを狙って釣行するというので、同行させてもらった。当日は、もう1人、古くからチヌカカリ釣りに精通し、数年前からアオリイカのヤエン釣法にもハマっている冬野博さんも同行だ。
タテカルモへ渡礁
早朝5時半にかるも丸の渡船場に着くと、シトシトと降る雨。予報では朝の内に上がるというが、一応、レインウェアを着込んでの乗船。北東風が強くなる予報なので、船長と相談の結果、ヨコカルモの南面に渡ることにした。
タテカルモに向かって右に冬野さん、左に井戸さんが入ってピトンを打ち、サオ受けを設置。
ただ、2人の釣り方は手持ちザオでの泳がせ釣り。アユのトモ釣りのようにラインの張り具合や、アジの泳ぎに応じてアジが元気に泳いでくれるよう操作をする。
シャローでヒット!
この磯は正面より右が深くなり、左手には視認できるくらいの浅い起伏が広がっている。このカケアガリ部分や、シャローにイカが潜んでいることが多いらしい。
少し反応がなくあちこちを広範囲に攻める井戸さんが、シャローエリアに遠投して、すぐにサオ先にアジが暴れる反応。その後、ズンとサオ先が止まった。
「乗った感じですね」と、少しラインを張ると、グーッと持っていき、軽いジェット噴射も。アオリイカだ。
早めのヤエン投入で1杯目!
イカが徐々に磯を回り込むように移動を始めたので、早々にヤエンを投入。サオを寝かせては少し立ててヤエンをイカにそろそろと近づけていく。
しばらくして、急にイカが暴れ出した。ヤエンが到達したのだろう。
そこで少しサオを寝かせて一気にアワセに出ると、サオがギュンと曲がってヤエンにイカが掛かったようだ。それでも慎重にゆっくりと寄せてくると確実にイカがヤエンに掛かっているのが分かった。
大きくはないが1匹目なので確実にギャフで掛けて取り込み成功。500gほどだがうれしい1匹目。