昨年は絶不調だった涸沼ハゼ。9月中旬、今年の状況を電話確認してみると「小型が多いけどポツポツ釣れだしたよ」との返答。釣れる釣れない云々よりも、長閑な景色でわびさびを感じたい筆者は即予約。ポツポツ以上の釣果であった一日をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
涸沼のボートハゼ釣り
涸沼のシーズンは例年お盆明け頃から11月一杯まで。ただし、台風が直撃し、そのままハゼが散ってしまいシーズン終了という年もよくあるので注意が必要。
ポイント
ポイントは沼のあちこちに点在していて、陸っぱりでも狙えるのですが、曳き舟にて一級ポイントに連れて行ってもらえるボート釣りが特におすすめ。
フォローも万全
飯岡屋の茣蓙(ござ)が敷かれたゆったりとしたボートは、和のテイストたっぷり。お茶とお弁当を持参すれば、一日のんびり過ごすことが可能。
船頭さんは行きと帰りの曳き舟だけではなく、ちょくちょくポイントを見回りにくるので、トイレやエサの追加、ポイント移動等もこの時に言えば対応してくれます。また、これ以外にも「何かあったら電話して」とのことでした。
サイズが魅力
そして何といっても涸沼ハゼの最大の魅力は、釣れるハゼのサイズ。今年こそ小型が多いようですが、涸沼ハゼといえば、15cmオーバーが多く交じることでも有名。
実は筆者、17年前にここでハゼ釣りをし、20cm前後を30匹以上釣ったことがきっかけとなり、その後人生を狂わす、ではなくて潤す「釣り」という趣味がスタートしたのでした。
釣り方とタックル
江戸川のボートハゼ釣りでは、小型のイカリを前方に1つ下ろすだけなので、風や潮の流れによって意外と広範囲を探れ、また釣れなくなったとしても、自力でイカリを回収してこまめにポイント移動を繰り返し、船下に仕掛けを落としていく釣り方で十分に数が出せるのです。
しかし涸沼のボートハゼ釣りでは、ボートの前と後ろの2か所にイカリ(特に前の碇は大きめ)を下ろすので、風や流れによって大きくボートが動くことはありません。ポイント移動するにも、大きいボートの割には頼りないオールしか積んでいないので、必ず船頭さんに手伝ってもらうことになります。
リールタックル
よって、一日のポイント移動回数は基本なし、やってせいぜい1、2回といったところ。そのため、数を釣るには広範囲が探れる「ちょい投げ」が効果的。水深はポイントにより1~2m程度と深くはないのですが、リールタックルがおすすめ。
折り畳み椅子
また筆者は靴を脱ぎ、足を投げ出したり、胡坐(あぐら)をかいたりと、少々お行儀の悪い姿勢で釣りをしますが、中には折り畳み椅子等を持ち込んでいる方もちらほら。ボートは陸っぱりや乗合船よりも動けないので、こういった物もあると便利です。
4年ぶりの涸沼ボートハゼ釣行
コロナ禍だったり、絶不調だったりで、しばらくご無沙汰していた涸沼ボートハゼ釣り。気づけば4年ぶりの釣行。釣行当日は5時半に到着。6時の1便には余裕をもって間に合いました。
因みに6時に間に合わなくても、随時船頭さんがポイントまで曳き舟してくれるのも釣り船乗合船と違った安心材料。焦らず、安全運転で向かいましょう。