夏から秋の夜釣りでよく釣れるイトフエフキ。刺し身はもちろん、塩焼きなどいろいろな料理が楽しめる。今回は風味が落ちない「イトフエフキのサッと煮」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
釣り場での下処理
まずは釣り場での下処理を覚えておこう。釣れたイトフエフキはナイフなどを使って締め、しっかり血抜きをする。水汲みバケツで海水を汲み、その中で行うと、効率よく血が抜ける。あとは氷の効いたクーラーに収める。
自宅での下処理
持ち帰ったイトフエフキは軽く水洗いし、頭とワタを取る。次に尾っぽを切り、ウロコを剥いでいく。ウロコを剥す際は水を張ったボウルの中で行うと、ウロコがあまり飛び散らない。
切り目を入れる
下処理を済ませたら、魚に切り目を入れる。煮汁をうまく染み込ませるためだ。切り目の数は20cm前後のもので2~3本、これ以下のもので1~2本を目安に。
霜降り
煮る準備が整ったら、霜降りにする。手順は鍋に水を張って魚を入れ、火にかける。強火でOK。その後、ひと煮立ちすれば霜降りは完了。
割り下
霜降りしたあとは湯切りし、調味料を入れていく。いわゆる合わせ調味用だ。割り下は次の通り。水3、濃い口しょう油1、みりん1。これを再び火にかける。
煮込み過ぎない
ひと煮立ちしたら、すぐに弱火にし、落としブタをする。フタはアルミホイルを丸型にし、魚に被せる方法が簡単でラク。ここで大事なのは煮込み過ぎないこと。3分ほどがちょうどよく、風味が落ちない。ちなみにこれ以上煮込むと、〝煮付け〟になってしまうので注意したい。
保存
料理が完成したら皿に盛る。熱々よりも少し冷めたほうが香りが引き立つ。余った分は皿ごと冷蔵室に。温め直す時はレンジでチン。その際も熱々にならないよう気を付けたい。
<松田正記/TSURINEWSライター>