身の回りのものがことごとく値上がりしている昨今、釣り人の皆さんにおかれては、釣行に少なからず影響が出ているのではないだろうか。今回は、節約しながら健康になれる釣行のコツを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
節約釣行で釣果をあげる
2ヶ月に一度のペースで続く値上げ。ガソリンはレギュラーで170円を軽く越え、給与も上がらない……。こうなると趣味などを楽しむ時間が減る人も多いのではないだろうか?もちろん、釣りもそう。釣りに行くためのガソリン代、釣具代、安くない買い物だ。
加えてこの夏は、6月から35℃を超える猛暑続きで釣りどころではない。釣りは行きたいけれど、健康を害してまでは行きたくないし、趣味にそこまでお金はかけられない。
ではどうしたら良いか?「釣果、快適、節約」この3つのバランスを取るにはどうしたら良いのか?今回は、節約と釣果にスポットを当てて、筆者のシーバスフィッシングの経験を元に解説してみたい。
歩くことの重要性
健康記事を書くつもりはないが、少し健康の話しにも触れてみたい。釣りにおいて足腰は要だ。ランガンという言葉があるように、特にルアーフィッシングにおいて、歩くことは釣果に繋がると言っても過言ではない。
しかし、現代のアングラーは泥臭く歩かない。足がダルいだの、腰が痛いだの言っていては良い釣果に出会えるはずもない。歳を取れば誰でも筋力が落ち、フルキャストを繰り返せば腰や肩が悲鳴を上げる。しかも何時間も立ち続けるなんて、もはや修業と言ってよい。
だからと言って釣りのためにわざわざジムに通う人もいないだろう。では、体を鍛えようにも時間もお金ももったいない!そんな時はどうしたら良いか?
釣りで鍛える釣りのための体
ズバリ、釣りをしながら鍛える!これに限ると思う。
まず、近場の河川などだが、一駅くらいなら歩いてエントリーしてほしい。そのくらい歩けば、車では絶対入れないポイントが必ずあるはずだ。自分だけの手付かずのポイントが発見出来るし、人が釣れなくても自分だけ釣ることも可能だ。
そのためには、30~40分くらい歩けるようにしてほしい。これには思わぬ副産物もある。まず車を使わないので、ガソリン代の節約になり、盗難やイタズラの心配もないから釣りに集中できる。また、路上駐車で捕まることもない。
さらに、軽いウォーキングにもなるし、荷物を背負い込んで何kmも歩き続ければ、軍隊さながらの立派なトレーニングにもなる。間違いなく運動不足の解消にもなるし、足腰は鍛えられる(筆者が体感済。効果あります)。
初めからいきなり30~40分も強行軍で歩く必要はない。少しづつ無理の無い範囲で歩く機会を増やして行けばよい。まさに釣行のたびに体が鍛えられ、スレてないポイントで爆釣!さらに節約にもなる。一石二鳥、三鳥?とはこのことだろう。
荷物は最小限で釣る工夫を
とはいえ、釣りは荷物が必要になる。ロッド、リール、ネット、小物類……。徒歩の釣りでこれらをどうまとめるかがポイントになるが、問題ない。
4ピースロッドが好適
ロッドは6ft前後の、4ピースで十分釣りになる。仕舞寸法は50cm前後のものが多く、これなら仕事のバッグにも収まる。短いように感じるが、キャストを工夫すれば問題なく遠投はできる。むしろ、低い橋脚下などをピンポイントで攻めたい場合などは、扱いやすく無敵だ。
少々乱暴に言ってしまえば、慣れてしまえばロッドの長さなど気にならないのだ。パワーも昔に比べれば4ピースロッドも進化していて、びっくりする。しかも、1万円前後から買えるものもあったりして、こちらも経済的だ。部屋にしまうときもかさばらないのもいい。
70cm前後のシーバスや、それ以上が掛かっても普通に釣れるから釣果も心配はいらない。糸を太くして、リーダーも摩擦に強いものを選べば、シーバス、クロダイ、マゴチと、身近には遊んでくれるターゲットは多い。
ランディングネット
ランディングネットも、網の部分とシャフトの部分を別々にしてしまえば、コンパクトにまとまる。タモの大きさも50cmもあれば、大概の魚はすくえる。こうなると、普通のリュックでもシーバスフィッシングに必要なものは全て収納できることになる。
電車釣行も可能
ルアーだって、セレクトして持って行けばそれほどかさばらない。さらにここまで来ると、電車釣行もおすすめだ。少々遠い場所でもこれなら手軽に行ける。慣れてくれば、仕事だと嘘を付いて釣りに行くことも全然可能だ。後のことは責任持てないが、試してみるのも良いだろう。