ライトタックルでシーバス。LTシーバスでは、オールラウンドに投げられるシーバスゲームよりも、タックルの能力を考慮してポイントを選ばなければなりません。どんな場所で投げるべきか、基本となる3つのポイントを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
限られるポイント
一般的なシーバスゲームといえば、9ft台ロッドに2500~3000番のスピニングにPEライン0.8号を張って、河口や河川での遠投です。取り回しのいいショートロッドを使って、橋脚を打つこともあります。ボートシーバスではロッドが短くなり、ピンポイントをテンポよく打っていきます。
メバルタックルを流用するLTシーバスでは、そのような釣りはできません。使うルアーウェイトが重くても7gまでなので、河や潮の流れの中を通すシーバスの釣り方ができないのです。
また磯のヒラスズキゲームには、まったくこのタックルは不向きでしょう。たまにアジグロッドで釣れたという声が聞こえてきますが、それは上手な人が、たまたま釣れただけです。狙いで確実に釣れるわけではありません。ポイントは限られます。
まずは、以下に挙げる3つのポイントを打っていきましょう。
河口小場所
筆者は主に河川、河口の小場所でLTシーバスをしています。あまり潮が効いていない場所や、川の外れの淀み。いかにも居着きのシーバスが隠れていそうなポイントです。
河に掛かっている橋の足元も狙いです。橋脚ですね。シーバスが好んで着く場所で、ピンポイントに投げ込めると、ほとんど一発で返答がきます。バラすか多投すると次に食ってこなくなるので、一級ポイントは慎重に打ち、また間を空けて打ち直しましょう。
常夜灯下
定番の常夜灯下。バチ抜けのシーバスを狙うには最高の場所です。ただ常夜灯下は出やすいと同時にスレやすいポイントです。先行者にたたかれていたら、もう一度釣るのはかなり難しいでしょう。しかし、LTシーバスの小さなプラグならば、警戒心を解いて食い直してくるかもしれません。
マイクロベイトパターンでも打ちやすい場所です。表層の魚に惑わされず、中層やボトムまでサーチしましょう。必ず水面に影を落とさないように、光との位置関係を考え、あるいは少し離れたところの明暗の切れ目を探ってみてください。
基本のキワ打ち
釣り全般にいえることですが、魚はまずキワ打ちです。ブラックバスからメバルからアジからシーバスからチヌも、足元が一番着いています。もちろんオープンウォーターの方が個体数は多いでしょうが、確実性から言って、足元の方が魚との距離が近く、魚の目の前にルアーを通せるという点でキワは必ず見るべしです。
特にシーバスやチヌのように物陰に隠れる習性が高い居着きの魚は、どんな場所でも、足元が一級ポイントです。人影が見えるとルアーを見切るので、少し離れた場所のキワキワをトレースできるようにキャスティングの腕を磨きましょう。