シーズン終盤の志摩沖トンボジギング釣行で20kgビンチョウマグロ

シーズン終盤の志摩沖トンボジギング釣行で20kgビンチョウマグロ

今シーズンのトンジキも終盤戦。一昨年を大爆釣とすると、今シーズンはやや好不調の波があったシーズンだった。そこで終盤とはなったが、来シーズンにつながる知見を深めるため、4月23日の早朝から釣友のプレジャーボートで三重県・志摩沖へと出船。当日の模様をリポートする。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

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志摩沖でトンジギ釣行

当日の状況は黒潮が志摩半島に接近。沖の海水温も20度を超えるなど、完全に海は春を通り越して初夏といった状況。朝一から水深400m付近では、鳥が海面へと突っ込み大型魚が小魚を追い回す、非常に興奮する状況からジギングをスタート。250gのメタルジグをセットし、セオリー通り100m前後の水深でマグロの回遊を狙う。

シーズン終盤の志摩沖トンボジギング釣行で20kgビンチョウマグロタックル図(作図:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

しかし、朝一のゴールデンタイムではノーヒット。確実にマグロはいる状況だが、海面付近の餌を意識しているのかジギングには無反応。そこで下げ潮に切り替わるタイミングでエリアを移動。黒潮の暖流が志摩半島にぶつかり、しかも伊勢湾からの潮流が流れ込み潮目ができる海域に狙いを変更。沿岸部の潮が払い出すことで、潮目にエサがとどまりビンチョウ(ビンナガ)の捕食意欲が上がることに期待した。

謎の大型魚ヒット

すると、その時は突然訪れた。朝一の状況から探るレンジをやや浅めでイメージしていたこともあり、40m付近でロッドが強烈な力で引っ手繰られた。鳴り響くリールのドラグ。一気にラインが100mほど引き出された。

しかし、その謎の大型魚には全く太刀打ちできずにラインブレイク。おそらくキハダマグロだったと想像できる。

20kg超えタネトン浮上

しかし、そこから間もなくして本命のビンチョウがついにヒット。ヒットした水深は70m付近。先ほどのモンスターのイメージもあり、「これは小型ですね」などと言いながら魚の動きを想像し、マグロの引きが落ち着いているタイミングでラインを一気に巻き上げる。すると海面へと上がってきたのは、私の適当な感覚と相反しなんと20kgオーバーのビッグサイズ。素晴らしい良型のキャッチとなった。またこの日は釣友も20kgオーバーを見事にキャッチ。自己記録の更新となった。

シーズン終盤の志摩沖トンボジギング釣行で20kgビンチョウマグロ20kgクラスをキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

今後の展望

今回の釣行では、ジギングで狙うということもあり、中層付近を回遊し捕食行動を行うエリアをイメージできたことが良型と出会えた勝因だったと感じており、魚が釣れたことに加え、自らの考察がマッチした満足感の高い釣行となった。今後は今回の状況から水温が20度付近であればチャンスは続きそうだ。

シーズン終盤の志摩沖トンボジギング釣行で20kgビンチョウマグロ大満足の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

<週刊つりニュース中部版APC・橋本広基/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年5月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。