初めての「管理釣り場」徹底解説 【種類・選び方・服装・持ち物】

初めての「管理釣り場」徹底解説 【種類・選び方・服装・持ち物】

新型コロナウィルスがまん延する昨今。お手軽なアウトドアとして釣りが再注目されはじめている。その中で都会でも、山奥にも位置するマスの管理釣り場が注目されている。お手軽アウトドアのエントリーゲートとも言える管理釣り場のマス釣りについて解説していこう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

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福岡崇史

1985年生まれの会社員。釣り好きが高じて大学・大学院で生物地理を研究。アジングやライトゲームが得意。

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渓流釣り 淡水の釣り

管理釣り場の概要

はじめに、管理釣り場とはルアーやフライ、エサを用いて主に放流されたニジマスをターゲットにするフィッシングである。管理釣り場=広義の釣り堀というイメージをもたれる方もおられると思うが、あなどるなかれ。季節、時間、天候によってイージーに釣れたり、はたまた苦戦したりと自然の中で人間とマスとの知恵比べができるスポーツといえる。すなわち自然と自分の考えの答え合わせが出来ることが大きな魅力である。

管理釣り場は自然渓流と異なりニジマス以外にもイワナやヤマメの固有種やブラウントラウトなど、ならではの魚が釣れることに加え、何より足元が整備されておりケガの心配が少なく、トイレや休憩所が設けられているなど、安全にかつ手軽に釣りを楽しむことができるアクティビティである。

管理釣り場の種類

管理釣り場にはその形状によりいくつかの種類があるので紹介しよう。

初めての「管理釣り場」徹底解説 【種類・選び方・服装・持ち物】ポンド型の管理釣り場(提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

ポンド型

まず最も数が多いのがポンド型と呼ばれるエリアである。自然の池を利用しているエリアや人工的にコンクリートで形成された池を作り、マスを放流している場所や広大な砂防ダムに浮桟橋を浮かべているパターンなどが多い。

河川型

河川型と呼ばれるエリアは読んで字のごとく、自然河川を利用している形態のエリアである。河川の一部を区切った形状やワンドと呼ばれる河川に付随する場所を利用したものなど主に山間部に多いエリアである。

プール型

その他として近年注目されているのがプール型と呼ばれるエリアがある。市民プールなど夏以外では使用することがない施設を、冬から春頃にかけて期間限定の管理釣り場が全国各地で見られる。特に大都市近郊に多くみられる。

管理釣り場の料金体制

エリアトラウトは地域や時間により1日のうち自分の好きな時間だけ釣りを楽しめる料金設定になっていることが大きな魅力である。料金の区別としてはおおまかに1日券、半日券(午前券や午後券)、時間券の3つに区分されることが多い。

1日券はオープンからクローズまでのガッツリ釣りを楽しむコース。半日券は午前のみや午後のみで設定されている場合が多く午前中は釣りをして午後からはランチをして観光をするなどカップルや家族でも楽しめるプランもある。

たまたま時間が空いた時などに利用できる時間券は2時間券や3時間券などで、少しでも釣りを楽しみたい時に利用できるプランである。この時間券は設定されているエリアとされていないエリアがあるので要確認が必要である。

初めての「管理釣り場」徹底解説 【種類・選び方・服装・持ち物】エサ釣りの料金表(提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

管理釣り場の選び方

続いて、管理釣り場の選び方を紹介する。

距離から選ぶ

場所から選ぶ場合、自宅からの距離を元に探してみる。決して無理をしない範囲で自宅から高速道路を利用しても約1時間圏内で探すことがベターである。一日釣りをする場合でも思っている以上に体力を消耗していることもあり、行き帰りで疲れすぎない範囲で決定しよう。

ロケーションで選ぶ

次にロケーションである。自然豊かな山奥かそれともお手軽な都市近郊か身体と共に心のリフレッシュできる場所を選ぶといいだろう。また、河川型、ポンド型なのかなども考慮して探してみると良いだろう。

料金で選ぶ

料金から選ぶ場合、特に利用時間に左右されることが多いが1日券の場合、全国平均でおおよそ5000~4000円の範囲で設定されていることが多く、半日では3000円前後が相場である。都道府県ごとにほぼ値段は統一されている傾向にあるが、予算と相談して検討してみよう。

混雑度で選ぶ

混雑度を見て判断することも重要である。一般的に「大型のマスが放流されている」「放流量が多い」「都市近郊」などの条件によって混雑度は変化するが、特に週末に釣行する場合、人気の施設は入場制限が掛けられる事もありHPがある場合は事前にチェックしてある程度予想を立てておくことが望ましい。

釣り方で選ぶ

また釣り方で選ぶ事も出来る。老舗と呼ばれる古くから経営されているエリアではエサ、ルアー、フライ全て可能な場合が多いが、近年出来たエリアの場合ルアーのみ可やフライのみなどレギュレーションの一つとして定められていることもある。釣り方も混雑度同様にHP等で事前確認することが重要である。

釣れる魚で選ぶ

最後に釣れる魚で選ぶ手段であるが、これはおまけ程度と考えてよいだろう。筆者の居住するする関西地域ではアマゴ専門やイワナ専門を謳うエリアも僅かながら存在するが、全国のエリアで見た場合ほぼ90%以上がニジマス中心であり、その他のマス類はレアなお宝フィッシュと考えて良いだろう。

管理釣り場の探し方

一部県を除いてほぼ全国各地に位置する管理釣り場であるが、一体どこにあるのか?まず管理釣り場を探す手がかりとして、インターネットや釣具店の情報を元に探すのがいい。

最も手軽に探す方法としてオススメなのが管理釣り場のポータルサイトである「管理釣り場ドットコム」で検索すると上記の情報がほぼ網羅されており希望の釣り場を選ぶ上で大いに参考となるだろう。

次のページでは釣行前の確認事項や準備について紹介