春磯で人気のメジナ。刺し身はもちろん、煮ても焼いてもおいしい。しかし、大きいものになると皮が硬くて食べにくい。そこで今回はコリコリした食感とコラーゲンたっぷりの「メジナの皮ポン」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
自宅での下処理
持ち帰ったメジナは、さばきながら、部位ごとに分けていく。頭とカマは煮付けやみそ汁、身は刺し身などに。
30cm前後の小型なら皮も軟らかく、どんな料理でも合うが、40cmを超えると皮が硬い。しかし、この皮こそが「芋焼酎に合うひと品」になる。
ウロコ剥ぎの裏ワザ
下処理したメジナはウロコを剥いで3枚におろす。この時、片方の身はウロコが付いたままおろし、もう片方だけウロコを剥ぐ。
骨付きの片身(半ぺら)にすることで、腹側にちょうど人差し指が入る穴ができる。ここに指を入れて作業すると、魚がツルッと滑らずにウロコ剥ぎがスムーズになる。ちょっとした裏ワザだ。
皮を加工する
ウロコを取った分は3枚におろし、皮を剥ぐ。途中で千切れないよう包丁をしっかり寝かせるのがコツ。
身は別の料理にとっておき、今回は皮だけを使う。まず、皮をまな板の上で平たく伸ばし、ラップをかけて冷凍する。2時間ほどで凍る。
細切りにする
凍らせたメジナの皮は再びまな板ののせ、細切りにしていく。生のままだと弾力があり過ぎて切りにくいものの、半氷の状態だと切りやすい。
熱湯にくぐらせれば完成
細切りにした皮はザルに移して熱湯にくぐらせる。あとは皿に盛ってポン酢をかければできあがり。好みで紅葉下ろしを加えてもOK。
コリコリした食感と噛めば噛むほど味が出るところがたまらない。
唐揚げもOK
余った分は冷凍もいいが、唐揚げにしても美味しい。その際は片栗粉をまぶして油で揚げる。カリカリに揚がったところで、塩コショウを振ると「ビールによく合う」。
<松田正記/TSURINEWSライター>