冬に活性が落ちる川魚。夏から秋のハイシーズンと比べるとアタリの数もグッと減ります。そんな渋い中だからこそ腕が試されるのも事実。今回は真冬の攻略法を交えて淡水小物釣行をお届けします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター中辻久範)
淡水小物釣りのシーズン
私がよく釣っている(狙っている)魚種はカワムツ、タカハヤ、タモロコです。この3魚種とも共通していることは夏、秋に釣りやすく冬には活性が落ちるため、釣りにくいことです。まあ、3魚種に限らず大抵の魚はそうだと思うんですが。
仕掛けを投入するとすぐにウキや目印が引き込まれる夏から秋はそれはそれは楽しいものです。魚の活性が良いだけなのに、すぐにアタリがきて適当にアワせても掛けることができてしまう自分が、すごく釣りが上手い人間と錯覚してしまいそうになります。
しかし冷静に考えると、魚の活性が悪い真冬にでも安定した釣果を得ることができる釣り師が、真の淡水小物釣り師ではないでしょうか?最近特にそう思うようになり、苦手な冬でも暖かい日だけをチョイスして釣行している中辻です。
真冬の効率の良い釣り方3選
冬に魚と出会うための効率の良い釣り方を紹介しましょう。
狙っている魚の生態を知る
例えば、カワムツは捕食がうまく、タカハヤは捕食が下手。こんなことを把握していると、真冬のタカハヤ狙いにはエサ付けの仕方(ポイントによって付けるサイズを変える等)を変えてみよう、みたいな発想に直結できるのです。
ポイントの見定め
夏は橋の上などから川を眺めると、瀬であろうが淀みであろうが、どんな所でもカワムツは泳ぎまわっています。逆に真冬に川を覗き込んでみると、全くと言っていいほど魚の生命感が感じられない(魚の姿が見当たらない)ようになります。
冬でも確実に魚が居着いているマイポイントを10箇所は持っておこうと、現在もポイント発掘中です。今のところ、5箇所発掘できました。
魚がエサを食べる時間を把握
前回の釣行でも体験しましたが、本業の仕事が1日休みを取れると、嬉しくて冬でも朝から釣行してしまう私であります。でもこれ、すごい効率悪いんですよ。気温が上がっていない朝はなんぼ匂いのきついエサを使用しても、なかなか魚は食ってくれません。
もちろんポイントによって差はありますが、真冬に魚が口を使う時間は午後2時から午後4時ぐらいなんです。 つい嬉しくて休みの日は朝から釣行する時もありますが、魚の食事時間を把握することは効率の良い釣行に直結します。