ため池などの富栄養化した淡水域に発生する、寒天質でボール状の謎の物体。実はこれ、とある外来生物が集まってできたものです。
(アイキャッチ画像提供:茸本朗)
「野生のゼリー」が発生
宮城県川崎町にあるダム湖「釜房湖」に、謎の物体がいくつも発生し、ちょっとした話題になっているようです。
これらの物体は夏ごろから湖面に姿を現しました。一見するとカエルやサンショウウオなどといった両生類の卵のようにも、あるいはクラゲの一種のようにも見えます。
今から15年ほど前から夏になると見られるようになっているといい、水際の岩に付着しているものもあれば水面を漂うように浮いているものもあったりと、湖のあちらこちらで見られるそう。大きさも様々で、触ると強い悪臭がするといいます。
オオマリコケムシ
謎めいたこの物体の正体は「オオマリコケムシ」という生き物の「群体」と呼ばれるもの。オオマリコケムシ自体は1.5mmほどの小さい生物なのですが、それが群れになって分泌物を出し、それが塊となってこのような物体になるのです。
オオマリコケムシは北アメリカ原産の外来種で、「外肛動物」と呼ばれるグループの生き物です。群体は寒天質で表面にびっしりと細かい模様が入っており、まるで「手毬」のようだとしてこの名前となりました。
この群体はときにとても大きくなり、畳1畳分ものサイズのものが観察されたこともあるそうです。
無毒だが有害?
オオマリコケムシは富栄養化した淡水域に生息しており、霞ヶ浦や手賀沼のような大きな湖沼のほか、ため池、用水路、田んぼなど身近な場所でも普通に見られるものです。
彼らは奇妙な見た目をしていますが、なにか毒の物質を出したりすることはありません。
詰まりの原因に
しかしどんどん大きくなっていく性質や、寒天質で透水性が低いこと、自分の意志で動くことができないこともあり、ときに取水口などにくっついて発生したり、挟まったりして詰まらせてしまい、我々にとって有害な存在になることもあります。そうなった場合は駆除されることもあります。
また、無毒なゼリー状の物質なので口に入っても問題はありませんが、悪臭もあって全く美味しくはありません。きれいな水の中で育てれば悪臭はしなくなると思いますが、それでも食用的価値はないと言って良いでしょう。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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