ミスバイトや乗せバラシは失意の息が漏れる瞬間だ。原因を分析して、次は確実にモノにしたい。今回はライトゲームの代表的対象魚三種について、ミスバイトの出方による対策を考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ミスバイトから学ぼう
ライトゲーム代表的ターゲット3種アジ、メバル、カサゴのミスバイト分析について解説する。
ミスバイトは失敗ではなく、ヒントだ。やってしまった、ではなく、「なるほど」とミスバイトになった理屈を考えて、前を向いて再び釣りをしたい。
アジングミスバイト
まずは、アジングにおけるミスバイトの分析とフィードバックだ。
ショートバイト
アジがちょろっと噛んでくる、乗せるまでには至らない場合、これはジグヘッドのウェイトか、レンジが問題だ。この二つはほとんど同じこととも言える。つまりアジのいるレンジという「高さ」に入れる「重さ」があっていないのだ。食い上げか食い下げか、横からの居食いか分からないが、とにかくその「高さ」「重さ」ではアジがリグを吸い込みきれない。
うまく高さ・重さを調節するためには、そのヘッドのまま2カウント前後で刻んで釣るか、同じレンジにもう少し軽いジグヘッドを投入することで、バイトが深くなる。
ショートバイト連発
めちゃめちゃアタるのに乗らない、これは高活性ショートバイトだ。もしかするとサバが邪魔している場合もあるが、どちらにせよ、ショートバイトが連発するということは魚の食い気が急いていて、エサ(アミ)を吸っては吸ってはと忙しい。これが高活性ショートバイト。
これはジグヘッドのシャンク長を変えるだけで仕留められる。アタるのと同じウェイトでシャンク長を長いものにしてやろう。吐き出す前にアジの口にかかって乗るはずだ。
乗せバラシ
アジをかけて、やり取りする最中にバラしてしまう。乗せバラシ。こればかりはアジは口が破れやすい魚なので仕方ない面もある。ただ連発する場合は、釣り人側の工夫としてできることとして、かけてから追いアワセを入れる、ドラグを締める(大型)緩める(小型)、シャンク長の長いヘッドを使ってハリがかりを深くする、などの調整をしよう。
じゃれるアタリ
ワームに触るような、じゃれつくようなアタリがある。アワセても乗らないか、かけてもすぐに口が破れて外れる。
これは、大方、正体はサバだ。サバはそういうワームの触り方をする。アジならば、小アジだ。ジグヘッドを小さく、ワームを小さくして釣ろう。
回収バイトのバラシ
回収中にバイトしてきたアジをかけきれないことはよくある。だがこれは明確なヒントとも言える。回収してきたポイント、レンジ、そして巻きスピードが、その日のアジの機嫌なのだ。そこに同様のリグの通し方をすれば、うまくハマるはず。
メバリングミスバイト
続けて、メバルのミスバイトについて、バイトの出方を分析して考えてみよう。
ショートバイト
ワームの尾っぽだけかじるようなメバルのショートバイト。これはジグヘッドのウェイトとシャンク長が問題となっていることが多い。ウェイトが重すぎるか、シャンク長が短すぎるのだ。ごくごく小さな子メバルの場合を除いて、ウェイトは軽くして、シャンク長は長くした方がいい。
ただ筆者の経験上、大型メバルのバイト一触はなぜか小さい。つまりショートバイトは大型メバルの可能性もある。その場合はワームをあえて大きくするか、レンジの引き方をもっとスローにしてしっかり食い込ませるという工夫も加えたい。
乗せバラシ
メバルの乗せバラシは、ドラグ調整が主だろう。緩すぎるか締めすぎているのだ。暴れるような外れ方をしたときは緩める、なんとなく外れてしまったときには締める。
回収バイト
メバルにも回収バイトは本当によくある。足元でリグを水面から出そうとした瞬間に食ってきたり。このミスバイトの分析は簡単で、やはりメバルがその回収スピードの巻きパターンということなのだろう。あるいは、波止などで足元を「線」で釣っている場合、バイトが出たコースに(必ずしもキワにタイトでなく)メバルが浮いている可能性もある。