イカエサを使うことも多い青物釣り。そこで今回は、スーパーで購入したコウイカをエサに、ブリクラスの大型青物を狙ってみました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山明))
明石沖でブリ狙い
明石沖でブリを狙う際にイカをエサにする乗合船もあります。実はポピュラーなエサかもしれません。釣り船での入手はプロルートで、我々が購入できないし、釣具店での扱いも稀です。
コロッケサイズのイカとなれば、ハマチでは飲み込めず、当然、大型のメジロ以上が対象です。大型のブリは、ツルンと美味そうにイカを飲みこむのでしょう。青物の群れは、ある程度ポイントが予測できますが、そこに大型青物がいるか、その群れに遭遇するかがキーとなります。
食えばメジロ以上ですから、数釣りではなく型物をしっかりと釣ることになります。11月後半からのブリ狙いでのイカエサの実績はよく聞きますので楽しみな釣りです。
スーパーのイカがエサ?
釣具店でコロッケサイズのコウイカを扱っている店は稀です。それを探すよりも、この時期はスーパーで売っているコロッケサイズ以下が目当てです。
スーパーで探す理由は、
・釣具店で探すより見つけやすい
・冷凍ではなく鮮魚
・低コスト
が理由です。ただし以下のデメリットもあります。
・鮮魚の仕入れなのでない日もある
・大きさにバラつきがある
郊外住宅圏ならば、スーパーは大中小と随分あるものですが、中でも鮮魚の種類が多いスーパーを探します。私も何店か回りながら見つけました。また、家族の協力で「見つけたら教えて」作戦もかなり有効です。
1パックに3~6杯入っていますが、小さめの方が良く、いわゆるコロッケサイズが良いでしょう。今回は5杯295円で買いました。立派な食品で刺し身で食べられる鮮度です。ちなみに、食べてみると美味しかったです。また、冷凍保存で在庫もできます。下処理をしたものでは当然だめで、イカ墨で真っ黒になるくらい腹があるものでないとエサになりません。
イカ飲ませの仕掛け
仕掛けは、飲ませ釣りと同様ですが、孫バリ付きの2本バリです。相手はメーターオーバーも食ってきますので、ハリスは12~14号を1.5ヒロ取ります。今回はPEライン3号にリーダー14号と、少々オーバーパワーな仕掛けで狙います。
イカの触腕(2本ある長いの)は、魚が嫌うそうで根元から切り、イカの外套の先にヒラマサ14号のハリ、水管に孫バリの伊勢尼12号を刺します。ラインが太く、イカの抵抗もあるため、潮の速いこのエリアでは60号オモリを使います。
釣り方の基本
着底させて、底を2~5m切って待ちます。ゴンゴンとアタるのは、「エサ取り」のハマチです。食いたいが食いきれずに足をかみます。ハマチは単なるエサ取りで、イカは足がなくなり胴体だけになりますが、そうなると交換です。
本命は、アジなど生きエサが暴れるような前アタリはなく、穂先がもぞもぞして、一気に突っ込みます。デカい魚が吸い込むように食いつくので、穂先は海面に刺さります。飲ませ釣り同様、魚が走ったら、慌てずに強いアワセをくれてやれば、カンヌキにハリ掛かりします。
太仕掛けなので、掛かればもうこちらの勝ちです。最初の突っ走りはドラグに任せ、緩んだら強引を味わいながら巻き上げて、魚との距離を縮めていきます。前アタリがなく一気に竿先が突っ込む様子は、痛快そのものの面白さです。