大阪湾を中心にライトゲームを楽しむ筆者のシーズナルパターンを紹介。基本的にオフの月はなく、季節毎に、また毎月の微妙な変化に合わせて、釣りを楽しむ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
大阪湾のシーズナルパターン
筆者はアジングタックルをバーサタイルロッドとしている。後述するほとんどの釣りにおいて、1本のアジングロッドで通用するのだ。そしてサブ的にバスロッドのMLクラスを使う。
釣りそのものもアジングメインで、アジが釣れる限りは、アジを中心に狙う。大阪南港では10~12月前後が最盛期で、他はぽつぽつ釣れるという程度だ。そこで、アジを求めて大阪湾近郊から西へ南へ小遠征もするが、最近は、あまりアジを深追いしすぎず、メインフィールドの大阪南港でシーズナルパターンを組んでいる。
それは、アジングのメソッドが、他の釣りにも流用できることに最近気付いたからだ。アジングで学習したことのフィードバックで、タックルもそのまま、ラインシステムだけ工夫して、他の大型魚を仕留めた時などは快感だ。
では、参考例として、大阪南港をメインフィールドとする筆者のシーズナルパターンを紹介してみたい。
1~4月は常夜灯下で
冬から春に移行する1~4月の狙い目は常夜灯の下だ。低水温期でも意外に釣れ残っているアジを狙って、アタリがなくなったら、波止際でのメバリングに切りかえる。
アジ・メバルともに、ライトゲーマーの目標となる尺(30cm)サイズはまだ未達成。メバルは29cmまでは頻発する。その個体は必ずリリースして、個人的に場を温めているので、いつか30cm以上の個体がボコボコ釣れる年がくるはずなのだが…。
5~9月は端境期
5月の連休明けにはメバルがぱったりと居なくなる。これはもう明らかに群れが抜けた証拠だ。また、アジも回りきってこないため(大阪南港ではこの時期は回遊のルートから外れる)、ライトゲームのターゲットがいない「中間の時期」には、ちょっと面白くない思いをする。
ライトブリームゲーム
そこで、最近始めたのがライトブリームゲーム。これがメバリングとアジングの釣り方を掛け合わせたような、「ワームを波止際でフワフワ」という釣法で面白いくらいに反応する。再現性もある釣りなので、シーズナルパターンに組み込んだ。
湾奥で、チヌの気配があるポイントでは、ぜひとも全国各地のライトゲーマーに「ライトブリーム」に挑戦してみてほしい。参考までに私のフィールドでは、バスワーム2inchに、バス用のジグヘッドをセット、これがよく効く。ブラックバスの「食わせ」の釣りを、そのまま持ってきた感じだ。
10~12月はタチウオ
大阪南港の10~12月は、タチウオ最盛期だ。ここで筆者は、前述のバスロッドMLクラスの7ftを持ち出してくる。これで波止から7~11g程度のジグヘッドを投げて、ワインド(またはリトリーブ)でタチウオを狙う。ちなみにリールは2500番、PEライン0.5号という設定。よほど足場が高くない限り、これで抜き上げまで可能だ。
泉南ではアジングも
また、10~12月は、泉南で新月回りのアジングが良い。良い潮に当たれば、終夜釣れ続けることもある。本格的にはやらないが、泉南では満月回りにエギングもかなり良いようだ。大阪南港では「タチウオカッター」があるので、この時期、アジングがちょっとやりにくい。どうしても南港でアジングを成立させたい時には、河口域でサオを出し、真水を嫌うタチウオを避けるようにしている。