東京湾で夜釣りのターゲットといえばメバル・カサゴやアナゴなど。アナゴは浦安の吉野屋がいよいよ出船を開始。メバル・カサゴは横浜山下橋の渡辺釣船店が土日祝限定で出船、4月15日は17~27cm17~36尾。黒川本家、川崎のつり幸、鶴見潮見橋の新明丸も受け付けている。内房木更津桜井の雄士丸はエサ、木更津の宮川丸はルアーメバルを楽しめる。ここではメバル・カサゴについて解説する。
エサ釣り
【竿】
東京~神奈川地区では1.8~3m、オモリ負荷10~15号のメバル専用の胴調子(6対4)。
軟らかめのルアーロッドやコンパクトロッドでも代用可。
内房地区では2~8号の軽いオモリを使うため、硬いものは食い込みが悪い。
仕掛けが意外と長いので、それに見合った長さを使う。
【リール・ミチイト】
小型両軸。
ミチイトは、PEライン1~1.5号を100m巻いておけばOK。
サキイトとしてフロロカーボンライン3~4号を80cm~1.5m直結。
【仕掛け】
胴突き2~3本バリ。
ミキイトはフロロカーボンラインの1.5~2号、枝スは同1~1.5号で長さは30cmを基準に状況により25~40cmほど。
枝間は50~70cm。
大型のカサゴが交じるポイントでは2号前後を使う人もいる。
ハリはメバルやヤマメ8~10号か丸セイゴ11~12号。
オモリは地域や狙うポイント、船宿によってかなり違いがあるので、事前に確認を。
仕掛けやオモリの予備は多めに用意しておきたい。
【エサについて】
青イソメが主流。
頭は取らずに口から刺してチョン掛け。
タラシは10~15cmで、長いとアタリは多いがハリ掛かりが悪くなる。
【投入~誘い】
オモリが底に着いたら素早くイトフケを取り、底から30cmほど上げて、タナをキープ。
20秒くらい待ってもアタリがなければ、竿先を50cm~1mほど上下させて誘いをかける。
誘い方は、できるだけスローに、大きなストロークで。
釣り場の底は起伏に富んだ場所が多い。
時折、オモリを底に戻し、再び底を切って底ダチを取り直すことが必要。
これは同時に誘いにもなる。
【アタリ】
前アタリでアワせてもなかなかハリ掛かりしない。
少し送り込んでから次の引き込みを待つ。
ルアー釣り
【ロッド】
UL~Lクラスのメバルロッドやエリアトラウト用が最適。
ロングキャストは不要なので、キャストの正確性重視で選ぶといい。
【リール・ライン】
1000~2000番クラスの小型スピニングリール。
フロロカーボンラインやナイロン3ポンド前後を150mほど巻く。
PEライン使用時はリーダー50cm前後。
【ルアー】
2g前後のジグヘッドに2~3インチのソフトルアーをセット。
波動の強すぎないストレート、ピンテール系が有効。
またボイルが発生しているようなときは、プラグも有効。
トラウトや、バス釣りで使用する小型の表層系ルアーも面白い。
【釣り方】
キャスト~スローのただ巻きが基本。
ルアー着水からカウントして、表層からヒットレンジを探る。
飛距離よりも、狙ったポイントにしっかりと投げ入れることが重要。
橋脚と橋脚の間や、明暗部、岸壁の際など変化のある場所が狙いめ。
【ヒット~ファイト】
巻きアワセが基本。
スローのただ巻きから、巻く速度を少し上げる程度でいい。
ライトラインなので無理は禁物。
ロッドの弾力とドラグを生かしてファイトしよう。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>
▼この船について
黒川本家
エリア:東京湾(横浜)エリア
出船港:新山下