8月2日、奈良・平群町の「竜田川釣り池」へヘラブナ釣りに行ってきた。釣友が連発する横で私は苦戦を強いられたが、夏ベラの気持ちいい引きを楽しめた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
竜田川釣り池でヘラブナ釣り
8月2日、奈良・平群町の「竜田川釣り池」でヘラブナ釣り。久しぶりの快晴となった奈良・生駒地方、私もだが特に釣友の喜多氏の心は「ヘラブナの顔が見たい」と落ち着かないようだった。いつもなら9時ごろに釣り場入りする喜多氏だが、この日は午前7時半に「行きましょか」と催促の連絡がきた。急いで竜田川釣り池に向かって、8時には早々と釣りの準備に入っていた。
喜多氏のこの大ハッスルぶりには理由がある。前回の釣行で1匹しか釣れなかったので、リベンジしたいとの思いからだった。
今回は大雨の後で池は増水中、いつもより遥かに綺麗な水を湛えているから、狙う場所は少しでも水温の早く上昇する場所がいいというわけで、南桟橋の西側に決めたが、この場所は他よりやや浅めの場所だ。
タックルとエサ
私の仕掛けは、サオ8尺、ミチイト0.6号、ハリス0.3号、40cmと35cm、ハリはタクマ4号にした。
エサは50㏄カップでグルテン繊維の長いアルファ21+一景のソフトグルテンをそれぞれ1カップ+水2カップで作って、5分程放置する。でき具合を見て軟らかいようなら、これに一景の底麩ダンゴを少量加えて硬さを調節した。
喜多氏は10尺のサオを使って宙釣りで狙うと言うが、私は場所が浅いので床前を狙うことにして、盛んに寄せの打ち込みを繰り返す。喜多氏も同じ動作を繰り返していた。
開始30分で1匹目
釣り始めて約30分、早速サオを曲げたのは私。周囲はジャミだらけで釣りにくかったが、ヘラブナのアタリはひときわ鋭く感じられるので、小刻みなウキの動きがドンと引き込まれるようなアタリを拾った訳だ。
10分ほどして、喜多氏も小型だったがきれいなヘラブナをゲット。このころから喜多氏のサオは頻繁に曲がりだして大喜びだった。
一方、床前で釣る私のサオに出るシグナルは大きくてもハリに乗らない。その内よく太った大きなモロコが…。気を取り直して私も宙釣りで狙ってみることにした。
しかし、焦りからなのか小魚にエサをまいている気持ちになってしまう。そこで、ヘラブナの食うタナを探してみようと、底から順に探ってみることにした。これで時々良型が釣れるようになったものの、喜多氏の快調さには及ばなかった。
快調の釣友とは裏腹に…
喜多氏が2ケタになるころ、私は5匹くらい。情けなくて昼食をとることにし、食べながら脱出方法を考えてみた。とはいえ、いい案は浮かんでこない。
エサを変更すれば改善するかなと、グルテンエサに少量の荒麩バラケを練り込んで底釣りにしてみたところ、打ち込んだ途端良型がヒット。これで釣れそうだと安心したが、後が続かない。
ウキの下には、大量のヘラブナが集まってきているのだが食わない。ハリから落ちたエサには大挙して集まって食べているのに、もう泣きそうな気分。
喜多さんは早くも20匹に迫ってご機嫌。いつもは私の方が多く釣っているので、喜多さんの気持ちはきっとその時の私と同じなのだろう。
最終釣果
時間も2時半になったので、熱中症を恐れて釣りを終えることにしたが、釣果は私が9匹、喜多さんは23匹。いつも笑顔の喜多さんだが、今回が一番素晴らしい笑顔だった。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>