葛川は、滋賀県大津市の鯖街道横を流れる安曇川水系最上流部。貫井から上流部には、支流針畑川を含め多くの支流が流れ込む、水質抜群の大変美しい渓流だ。
人気河川上流部からスタート
そして何よりもうれしいのは、京都市内から大原経由で至近、大阪からも湖西道路真野インターから即アクセスという至便さで、多くの常連釣りファンが足を運ぶ人気河川だ。
釣り人もまばらな平日の4月3日、サクラも満開でとても気持ちいい春日の真っ昼間、4時間のルアーフィッシングで本流をラン&ガンで攻め、元気なアマゴ5匹に遊んでもらった。
漁協区上流の坂下地区の渓流右岸に下りたのは昼前11時過ぎ。
目の前は、エサ釣り向きの複雑な流れのポイントが続く。
この複雑な流れを、小技の利くフィネスタックルにマイクロスプーンを結び攻める。
キャスト性能の高い極細0.08号ラインの強みを生かし、対岸の際のギリギリにキャストする。
石裏に着水したスプーンを小さくバンピングしてアマゴにアピールした後、すぐさま石横の流れにスプーンを乗せ、クロス&ダウンでリトリーブする。
キラキラとウォブリングするスプーンを流芯に確認すると、その後方に青黒い背のアマゴの魚影が迫る。
ここで、スピードを緩めず、逃げ惑うようにスプーンにトゥィッチを入れると、アマゴが一発でスプーンに襲いかかる。
そして、異常を感じたアマゴは、クネクネと魚体をくねらせ銀色に輝いたと同時に、体勢を立て直し一気に下流に走った。
フィネスタックルの柔軟なトルクを利用してアマゴをコントロールし、岸際に寄せ無事にネットインしたのは、ヒレピンの天然アマゴ23cm。
下流に釣り下る
この後下流に釣り下り、左岸より右岸を攻めて、放流物22cmを追加した。
今回は短時間釣行なので、ポイントを見切りラン&ガンで下流に向かった。
下流の針畑川合流点のサクラ並木も美しい平瀬に移動。
広い河原は釣りやすいが、ポイントが絞りにくいので、とにかくキャストしまくりが正解だ。
ほどなく、川中央の大石の裏から18cmをゲット。
結果も出たので、いよいよ平瀬下流の川幅20mほどの段々瀬を攻める。
段々瀬は、複雑な水深と流れの変化で根掛かりが多いので、根掛かり回避のために、ルアーをフローティングミノーに付けかえ、プラッギングでアタックすることにした。
いくつかの本命ポイントは、土日に相当攻められたのか、ピリッとも反応なし。
そこで、エサ釣りでは仕掛けの入らない対岸の際をテンポよく攻めながら、下流に移動していく。
すると、瀬の1カ所で2連発のラッキーゲット。
やはり、居る所には居ると実感した。
この2匹をカメラに収め、リリースした時点でタイムアップ。
釣り終了となったが、当日は釣り人も少なく、天気も最高。
そして何よりも、狙いのポイントから、アマゴが顔を出してくれたことがうれしい釣行となった。
これから水温も上がり、明るい青空のもとで存分にルアー、フライ、エサでアマゴと遊ぶシーズンがくる。
ぜひ、皆さんも挑戦してほしい。
<週刊つりニュース関西版 APC・牧野広行/TSURINEWS編>
葛川漁業協同組合