3月29日(木)、椎の木湖で毎年恒例のD.Y.F.C(ダイワヤングフィッシングクラブ)にコーチとして参加した。
いっぱしの釣り師
1年でいちばん楽しみにしているイベントで、6回目の今年は、埼玉県和光市の江口君と、東京都青梅市の前田君を担当。
驚いたのは、「いっぱしの釣り師」だったこと。
釣り好きのお父さんの影響で、2人ともに直近の釣行はワカサギ釣りで、前田君は177尾も釣ったという。
まず2人分の仕掛けをセット。
タナは1本強。
エサは「深宙ダンゴ/DAIWA」単品を子供達に自ら作ってもらう。
前田君はチョコンとあぐらをかいて、大人顔負けのヘラ釣り姿勢で、振り込みが完璧な「スーパー幼稚園児」。
鳥羽井沼自然公園の池で40枚釣ったことがあるという「ヘラ師の金の卵」。
この子が幼稚園児というのだから驚きだ。
もうひとりは、シャイな性格でエサがうまく丸められない江口君。
ともかく、2人ともオデコで帰すわけにはいかない。
まず基本ができている前田君は様子を見つつ、朝イチは江口君をきっちり集中コーチ。
前田君はすぐに1枚釣ってくれたが、江口君は飽きてウキに集中できない。
一方、タナをいろいろといじる前田君。
お父さんから教えられた「釣りへのチャレンジ精神」を披露。
そう、釣りはやってみて、反省して、次に釣れる工夫をすることが大切なのだ。
江口君は、エサを調整したり、ハリスを長くしたりと悪戦苦闘。
昼休み前にようやく竿を絞ってくれてホッとした。
午後はミニ釣り大会
午後からのミニ釣り大会は、前田君を集中コーチ。
競技開始前に1枚釣るもこれは検量対象外。
このあと、思わぬ展開が待っていた。
スタートしてすぐに前田君が1枚釣った。
すると、江口君が集中力を発揮。
なんと4枚も釣ってくれて、最後は陽気に鼻歌まじりで自分の釣りに没頭するほどに上達。
一方、前田君はスレで何度もバラシてしまい苦戦、釣果は2枚。
前田君のお父さんも桟橋の奥で竿を出しながら、心配だった様子。
終了後に話を聞くと、昨年夏に同池で40枚釣れたので、今日は楽しみにしていたという。
だが、季節の変わり目はベテランヘラ師でさえ難しい時期。
2人ともに、最後までよく頑張った。
「スーパー幼稚園児」の末恐ろしい才能を見せられて大変楽しい一日だった。
お二人のお父さんには脱帽。
これからも、もっと楽しく親子でどんどん釣行してもらいたい。
また会おう!
<週刊へらニュース APC・榎本雅志/TSURINEWS編>
椎の木湖