ようやく落ち着いたなぎの日が増えてきた3月27日、春のカワハギを狙って中紀・尾張屋の乗合船に乗った。
日ノ岬沖45mラインでスタート
当日は午前7時ごろの出船で、日ノ岬沖45mラインでスタート。
水温は13度前後と例年より低いが、カワハギの食い自体はまずまずなのだと言う。
中オモリ2号+0.5号、『攻めダルマ/Fujiwara』30号をセットして海底へ。
オモリが着底したら、まずは大きく仕掛けを上げて、上での誘いをしっかりと入れる。
活性が低くてもこの上での誘いは重要なのだ。
仕掛けを揺らしながらタナを下げていくと、早くも手元にノソッというカワハギのじゃれついてきた感触が……。
そのままオモリを底に付けて、ゼロテンションにした瞬間、ススッと穂先が震えたところでアワせると、心地いいゴン、ゴンの感触。
海が荒れてなかなかカワハギ釣りに出られていなかったので、本当に久しぶりの懐かしい引き。
これは良型の25cm級。
ただ、そこから苦戦が始まった。
確実にアタリが出ているのに掛からない。
仕掛けを回収すると、アサリがほんの少しだけ触られている。
活性の低いカワハギの仕業か……。
そこで、もっとスイッチを入れるために、誘いを長めにしてみる。
サオいっぱいまで上げて、揺らしながら落とそうとすると、今度はかなり上のタナでいきなり掛かった。
カワハギが浮いているのだ。
そこで、オモリを浮かせて中層狙い。
1mくらい切って、中層でフワフワさせていると、やはりノソッ。
そこからゆっくりと聞き上げると、ノソッからゴン、ゴンのアタリに変化して、これも気持ちいい引きに。
中層での掛けた感触はなぜ、こんなに気持ちがいいんだろう。
そのパターンで2、3尾を釣ったが、サイズは20cmを切る小型ばかり。
その中層パターンもすぐに終了して、再び底での釣りに。
ただ、潮がほとんど止まってしまい、周りもエサは触られているが、掛かるまでには至らない感じ。
オモリを変更し、遠投!
そこで、オモリをタングステンの『TGスカリー/Fujiwara』に変更して、遠投してみる。
水深があるので遠投の効果は薄いが、少しでも仕掛けを横へ移動させて探りたいのだ。
そこで速く沈むタングステンシンカーが役立つ。
ほんの少し仕掛けを持ち上げて、カーブフォールで手前に寄せてくる(イメージ)。
すると着底からのテンションをほんの少し抜いた途端に、ゴソゴソッと反応。
これもしっかりと大きく掛けて25cm級を取り込んだ。
どうもこの日は底で良型、中で小型……と分かれているような食い方だった。
45mラインで反応がなくなったので、さらに深いエリアにいくと、こちらでもまずまずの反応で、25、26cmのカワハギが釣れる。
ただ、カワハギが釣れるのはピンポイントのようで、トモ入りだったこの日は、トモでサオが曲がるとほどなくしてミヨシの私にもアタリが出る……といった具合。
ポイントを通過すると確実に何らかの反応があるので、ここでしっかりと1匹ずつ確実に釣り上げるか、ミスをするか……で釣果がかわってくる。
久しぶりのカワハギ釣りとしては、気持ちのいいアタリも取れたし、まずまずの気分。
カワハギはこれから水温の上昇とともに、産卵期を控えて食いがよくなる。
終盤に向かうカワハギ釣りに今シーズンはあと何回行けるかな。
<大阪市・今代祐司/TSURINEWS編>
尾張屋