前日の爆風とは打って変わり、4月3日はウソのような釣り日和。常滑港でクロダイ狙いのフカセ釣りに出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・中村輝夫)
常滑港でフカセ釣りクロダイ
4月3日の朝方は前日の風が残っていたが、午前7時の時点で北西の風2~3m。暖かくなるようなので篠島釣行を考えていたが、常滑港の常連から「乗っ込みクロダイが調子いいよ」と情報が入っていたので、愛知県の常滑港へ向かった。
今回も前回入った常滑海釣り公園(りんくう釣り護岸)へ向かう。20分後、駐車場に車を止めてポイントに近づくと、なんと2人のフカセ釣りファンがいるではないか。石積みに降りてサオを出しているため、私が入る所がない。仕方なく赤灯台堤防へ行くことにする。ここからでは歩いて20分ほどの距離があるが、散歩だと思って頑張った。
コマセ作りから開始
到着後、釣り座を確保してコマセ作りから。今回用意したコマセは、オキアミ3kgにマルキユーのチヌパワーVSPとチヌパワーV10白チヌ、それにチヌスパイスを半袋投入して均一になるまで混ぜる。
そして最後に激荒半袋を追加して満遍なくかき混ぜ、適量な海水を入れてさらによく練り込む。ムラがなくなればコマセの出来上がりだ。先に数発打ち込み、潮の流れなどの確認とクロダイにアピールしておく。
当日は若潮で干潮が午前8時すぎ。ちょうど今が潮止まりのころ。タナ取りも素早く完了。さぁ実釣開始だ。
最初はクロダイにアピールするためにコマセは多めに打っていく。アタリはすぐに出ないことが多いが、コマセを打つ間隔を開けないように、ワンストロークを短めにして手返し良く。付けエサもこまめに取り替えることをお勧めする。
重量感あるヒットで40cmクロダイ
潮止まりから上げ潮に向かう午前11時ごろに時合いがくると読んでコマセを打っていると、とうとうウキにアタリが出た。
サオ尻を手にしてアタリを待っていると、スーッと消えていくウキ。海中に完全に沈んだのを確認した瞬間に大きくアワセを入れると、振り上げたサオ先は頭上でピタリと止まり、重量感のある重みを感じた。そしてグイグイとパワー全開の引き込みで楽しませてくれる。
数度の締め込みをうまくかわして徐々に浮かせる。ラインを止めてサオを立てると、スーッと銀りんの姿が浮いてきた。差し出したタモに収まったのは40cm。まずまずのクロダイが上がった。
下げ潮の時合い到来で連発
1匹釣れると気持ちも落ち着き、次の動きがスムーズになるものだ。徐々に潮が上がってくるのでタナ取りはこまめにやり直していたが、アタリが出ないまま満潮の午後1時を回ってしまった。スミイチで終了とは情けない。
そして下げ潮に入ってしまった。この後は下げ3分が勝負時だと読み、午後2時から3時ごろに標準を合わせる。コマセは定期的に同じポイントに打ち込み、クロダイを集めることに集中した。すると読み通りにアタリが出て、2匹目の36cmが姿を見せてくれた。右隣の常連のサオも大きく曲がっている。
時合い到来と見てすぐさま仕掛けを投入。すると、なんてことだ! ウキが一気に消える大きなアタリが飛び出た。「またきているよ」という声が聞こえたが、良型の引きに振り向く余裕がなかった。そして40cmのクロダイが堤防に上がった。3匹釣れれば十分うれしい。
まだ釣れそうだとコマセを打ち返していると、またしてもウキが海中に沈み切った。間髪入れずに反応すると、サオはきれいに弧を描く。なかなかの引き込みで遊ばせてくれたのは38cmのクロダイだ。