ジギングで人生初のビンチョウマグロ11kg手中【三重・志摩沖】

ジギングで人生初のビンチョウマグロ11kg手中【三重・志摩沖】

現在、三重県の志摩沖で大フィーバー中のビンチョウマグロジギング。20kgを超す大物が狙え、まさにロマンの釣り。多くの釣人の心を熱くしている。そんな夢の大物を求め、2月22日早朝より釣友のプレジャー船で志摩沖へと出航した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基)

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志摩沖ビンチョウマグロジギング

志摩沖へ港を出港して1時間。ポイントとなる水深は、黒潮の影響を受ける水深200mから600m付近。マグロの回遊を狙い撃つため、風潮任せのドテラ流しで船を流し続け、広範囲を探っていく。

またジグのアプローチとしては、通常の近海ジギングのように底を取ることはない。マグロが回遊すると思われる中層を狙い、ラインカラーを基準に水深50mから150m付近で繰り返しアクションする。

またタックルは、マグロと聞くと特別な仕様を想像するが、メインラインは、10mごとにラインカラーが変わるジギング用などのPEライン3号前後。リーダーはフロロカーボラインカーボン10号程度。ジグは200g前後を使用する。

ジギングで人生初のビンチョウマグロ11kg手中【三重・志摩沖】タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基)

強烈なアタリと真剣勝負

開始から1時間経過。なんせこの釣りは、ボコボコとアタリがある釣りではない。夢の大物をキャッチすることをイメージし、信じてジグを動かし続けることが重要だ。

そして、その時は訪れた。リールを1回巻き、ロッドを1回跳ね上げるワンピッチジャークで水深50m付近をジグが通過した時、ドンッと一気にロッドが押さえ込まれる衝撃が手元に伝わった。アワセを入れた瞬間にロッドは大きく弧を描き、その場から動かない重量感。今までに感じたことのない感覚だ。

すると突然、リールのスプールが火の出そうな勢いで逆回転を開始。あっという間に20mほどラインが引き出された。そこからはロッドを両手で持って引き出されたら耐え、魚が落ち着いたら巻き上げるパワーファイトを展開。

何とか魚を浮かせてきて残り10m程度。ここから再度猛然なダッシュが始まった。すでに息は切れている。だが全身で魚を受け止めるこの感覚は、まさにロマンの釣りである。

人生初の11kgビンチョウマグロ

そして、海面に姿を現した魚体を見て感動。1m程度のビンチョウマグロが浮かび上がってきた。モンスターサイズではないが、人生初のマグロキャッチとなった。

その後、魚の鮮度を保つため血抜きを行い、エラワタを処理。計測するとエラワタ抜き11kg。まさか自分の釣り人生でこんな手軽にマグロをキャッチする日が訪れるとは思っていなかった。

ジギングで人生初のビンチョウマグロ11kg手中【三重・志摩沖】計測するとエラワタ抜きで11kgだった(提供:週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基)

その後、魚の鮮度を保つため血抜きを行い、エラワタを処理。計測するとエラワタ抜き11kg。まさか自分の釣り人生でこんな手軽にマグロをキャッチする日が訪れるとは思っていなかった。

この日の釣果はこの1匹ではあったが、今後もシーズンは続く。志摩方面、南伊勢方面などの遊漁船は、連日ビンチョウマグロ狙いで出船している。ロマンの釣り、ビンチョウマグロ狙いは今が大チャンスだ。

<週刊つりニュース中部版 APC・橋本広基/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年3月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。