私は釣りの途中で思いついた「これがあったら便利だな」「これがあったら釣りが楽になるな」というものをノートに書いている。天気が悪くて釣りに出かけられず、家でゴロゴロしているときは、このノートを基に釣り具の修理、整備、製作をして楽しんでいる。
釣れない釣り師は雨の日も大忙し
釣りに出かける回数が多い私にとってウエーダーは消耗品。
安物を使っているので、購入から1年ほどでフェルトがはがれてしまう。
だが簡単にはがれてしまうのには理由があるはず。
その理由を探りながら修理するのも楽しい。
理由を見つけて修理したフェルトが簡単にはがれないと、やっぱりうれしいものだ。
磯ダモのタモの柄や握りなどは作っている。
磯ダモは小さく畳むことができて携帯に便利なので、釣れる魚に合わせてネットの大きさを変え、釣り場の状況に合わせて長さの違う握りを作っている。
管理釣り場用は、折れた渓流ザオの握りを利用して長さが変えられるようにし、短い握りを竹で作った。
冬に竹を取り、3年ほど乾燥させて皮をはぎ、色を乗せて製作する。
コイ釣りでも使っているが、オリジナルネットで取り込むのもいいものだ。
自動車タックルボックス
これがあったら便利だなと思って作ったのが「自動車タックルボックス」。
軽自動車のワンボックスを利用し、パイプで骨組みを作り、板を敷いて車内を3段に仕切った。
一番下には、釣りザオ、ネット、椅子、ウエーダー等を入れる。
2段目はベッド兼荷物置き場。
小さなテーブルも準備してあるので、コーヒーを飲んだり、簡単な食事を作ったりできる。
3段目は、ルアー、リール、小物、食器などをコンパクトに収納している。
荷物の多いとき用に、中2階の棚を作って対応できるようにした。
釣りに出かけられないときは、タックルボックスの中をいじるように、車を改装して楽しんでいる。
釣り具をいじったり、作ったりすることももちろんある。
フライフィッシングなら毛バリを巻き、ルアーフィッシングなら簡単なルアーを作る。
渓流や管理釣り場で使用するサオなら、グラスソリッドを削って作ることも可能だ。
魚を釣るだけが魚釣りの楽しみではない。
創意工夫でオリジナルの釣り道具作りも楽しみの1つ。
雨で出かけられないときは、「今日がチャンス」と釣り道具の製作などを楽しんでいるので、雨降りでも大忙しだ。
<週刊つりニュース中部版 APC・伊藤孝一/TSURINEWS編>