仙台市若林区の室内釣り堀 釣物語を訪ねました。この釣り掘りでは、うどん・そば・豆腐の3つのエサを使用します。使い分けることで、当日はヤマメ1匹に、金魚はツ抜けを達成することができました。釣り初心者でもスタッフが親切丁寧に教えてくれるのでオススメです。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・菅野裕基)
きっかけは地元テレビの特集
今年は暖冬の影響か、まだ雪が積もる光景には出会えていません。例年この時期は、私の好きなヘラブナも低活性でアタリが出なかったり、最悪オデコという場合もあります。ならばと海に目を向けても、休みの日は強風だったり潮が悪かったりと、タイミングが合わずにモヤモヤしていました。
ある日、地元テレビ番組の特集で仙台市に新しく室内釣り堀がオープンしたという情報が流れてきました。画面を喰い入るように見つめながら蘇る過去の記憶。
私がまだ小学生の頃、自宅近くに屋内コイ釣り堀が1軒あったのを覚えています。そこでは釣れた匹数にあわせて駄菓子やポイントと交換できるシステムがあり、ポイントを貯めるとヘラ竿のような段巻きの自分専用ロッドと交換することができました。
まだ小さい私は、そのマイロッド取得を目指し、毎週末釣り堀へせっせと通っていましたが、しばらくしてその釣り堀は大手飲食店ができるため閉店してしまいました。
マイロッドを手に入れられなかった残念な記憶はさておき、今や貴重な存在となってしまった屋内釣り堀。小物釣りと雑魚釣りがたまらなく好きな私は、当日興奮しながら釣り場に向かったのであります。
エサはうどんにそばに豆腐!?
平日の午後にワクワクしながらお邪魔したところ、店内では既に親子連れが竿を出していました。スタッフの方から魚の扱い方などのルールを教わり、1500円の2時間券を購入して楽しむことにしました。
この釣り掘りは、釣り自体が全くの初めての方でも心配は無用、スタッフが横に付いてくれて、エサの付け方やアワせ方、針の外し方などすべてレクチャーしてくれます。
そしてこの釣り堀の特徴は、うどん、そば、豆腐の3種類のエサが使えることです。コイをメインにした釣り堀は匂いのある練りエサが一般的ですが、うどんやそば、豆腐がエサなら、匂いや汚れが少なく、お子さんや女性でも気軽に楽しめますね。
基本的にどのエサでも釣れるようになってはいますが、個人的に気になるのは3つのどのエサが一番反応がいいのかということ。
1投目からウキが動く
まずはうどんエサでスタート。釣れる魚は表層と中層で金魚とヤマメ。底ではコイとヘラブナがターゲットになります。この日は水温が低く、底にいるコイとヘラが活性が悪いというので中層にいる金魚をメインに狙ってみました。
仕掛けを入れてすぐに小刻みなアタリがでて、アワせますが針掛かりせず。最初のうちは魚を集めるためエサ打ちを繰り返します。15分ほどすると竿が曲がり、待望のヒット。しかしよく見るとこれは金魚のエラに掛かったスレ掛かり。ノーカウントですね。
同じポイントにエサを打つと、次に釣れたのはなんとヤマメでした、可愛いサイズです。
ヘラブナヒットも無念のバラシ
小さいアタリに苦戦しつつもウキの動きのパターンが何となくつかめてきました。ツンッと上下に入るのは中クラスの金魚かヘラブナ。横にモヤモヤする糸ズレのようなアタリは小さい金魚。3種類のエサを入れ替えながら釣ると、魚がスレることなく適度に釣れてくることが分かりました。
ツンっとウキが入りアワせると、ヘラブナが水面から顔を出しました。しかしあと一歩のところでバラシ。釣り堀とはいえ、簡単には釣らしてはくれないようです。
ラスト30分は、豆腐エサで無双
ここでエサをうどんから蕎麦にチェンジし、反応を確かめてみました。うどんに比べ硬めの練りエサに近い感触のため、ビギナーにも扱いやすいエサではないでしょうか。針にも付けやすいと感じました。
こちらの釣り場はタナ規定はないので、ウキを竿いっぱいのタナにすると金魚の入れ食い状態に。残りの30分はエサをトウフに切り替えて、終了時間まで中クラスの金魚の入れ食いを楽しみ、結果はヤマメ1匹、金魚がツ抜けとなりました。