東京湾奥が例年にないほど盛り上がっている。年末年始に行なった3釣行をレポートしよう。中でも87cmブリの釣果には驚いた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)
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今年の浦安沖や羽田沖、千葉沖
2019年の夏は、浦安沖や羽田沖、千葉沖にマダコが大発生。そこから晩秋にかけて船からはもちろん、陸っぱりでもこれまでに聞いたことがない好釣果があったことは記憶に新しく「30年ぶり」とも言われる爆釣を体験された読者も多いことと思う。
そして、晩夏からは現在にかけては、同エリアにサワラやイナダの大群が押し寄せ、最盛期には50~60隻の遊漁船やボートが集結、大いににぎわっていた。
さらに、12月にはこの東京湾最奥のエリアにタチウオの大群が入り「大型ぞろいで、脂ノリノリ。食味も最高」ということで地元の船はもちろん、横浜や富津、横須賀方面の船も遠征するほどだった。
かれこれ20年以上毎週ボートや遊漁船で様々な釣りを楽しんでいる私も、湾奥では初体験となる87cm7kgのブリを仕留めることができた。
12月29日は羽田沖でタチウオ狙いへ
今回は、東京湾原木中山の林遊船での年末年始の釣行を中心に、それぞれの状況と攻略法をお伝えしたいと思う。
12月29日(日)は、中島忍船長の舵取りでタチウオ釣り。ポイントは羽田沖の水深20mだ。浅いが、食い気がある魚のリアクションバイトを狙い、125gのピンクのメタルジグを試すと、これが大当たり。
軽くキャストしてジグを斜めにスライドフォールさせると、フォール中にガツンとルアーが止められるアタリ。反射的にアワせるとドンと乗った感触に変わり、重厚な横走りを楽しみながら抜き上げたのは、指5本98cmの良型。
その後も、フォール中心にアタリが途絶えず、短時間で18尾をキャッチ。しかも、すべて指4~6本級で、最大は110cmのドラゴンと本当に楽しいタチウオジギングになった。
エサ釣りでもタチウオツ抜け達成
エサで初挑戦していた阿部さんは同級を10尾キャッチして「タチウオ釣りってこんなに楽しいんですね。皆さんがハマッている理由がわかりました」と大喜びしていた。
12月30日は、ルアー五目へ
12月30日(月)は、一昨年から3年連続で楽しませてもらっているサワラを中心にしたルアー五目便に乗船。季節限定で大人気の釣り物だけに、中型船に16人と満員御礼で、私は左舷胴の間での釣りになった。
サゴシチューンを使い表層の高速ジャークで86cmをキャッチ。魚が沈んだタイミングは、40gのメタルジグのフォールと、シャクッての誘いで同級を2尾追加して、計3尾ゲット。
そして、シーバス狙いでは、ジグの高速巻きからのフォールパターンがハマッて入れ食いになり、キャッチだけでも24尾と、大満足のルアーゲームになった。
1月5日はランカーシーバス狙い!
1月5日(日)は、前嶋青凪(セナ)船長の小型ボートで、ランカーシーバスを狙って出艇。
バイブレーションや、ビッグベイトで大型だけを狙うと、私に70cm前後の極太シーバスが3尾。
初体験87cm7kgブリを手中に
そして、終了間際にも強烈なアタリと引き込みが訪れ、数分間のファイトの末に姿を現したのは、87cm7kgのブリ。湾口や湾央なら聞いたことはあるが、湾奥のシャローエリアでこのサイズの登場は、釣ったのはもちろん、見たことも聞いたことも初めてだったので、記憶にも記録にも残る2020年の初釣りになった。
同船者の植草さんもビッグベイトで80cm6kgのブリを釣り、翌日にも同級が釣れたとのことなので、青物もまだまだ期待大。