茨城で12月に広域解禁を迎えたヒラメ。茨城でのヒラメの狙い方は大きく分けて「横流し釣り」、「ポイント釣り」の2種類。今回は日立沖で行われるポイント釣りをメインに紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
12月は常磐沖ヒラメ広域解禁
12月になって常磐沖のヒラメが広域解禁。このタイミングを待っていた人は多いだろう。より多くのポイントが探れるようになったうえ、水温の低下とともにイワシの群れがやってくれば、それに着いた良型本命が活発に食ってくるようになる。
新たに開幕したのは日立~那珂湊。日立港久慈漁港の釣友丸では初日、2.2kgを頭に4尾。弘漁丸では5日、3.5kg頭に0~4尾。直重丸では3日、4.5kgの良型。大貫丸では同日、3.5kgなど0~3尾。宮田丸では3kg頭にいい人5尾。明進丸では4日、4.8kgが上がっている。那珂湊のかもめ丸では3日、5.8kgの良型を含みいい人6尾と好スタート。
ゲストにマトウやワラサ、マハタ、オキメバルなどが上がり、土産十分んなところも魅力のひとつ。
弊社のデータによると、大判は12月中に多く上がっている。チャンスを逃さず釣行してもらいたい。
ポイント釣りの特徴
岩礁帯や魚礁、根の付近など、一定の場所をピンポイントで狙う釣り方がポイント釣り。根がきつい場所にいる魚は、エサを探して回ってきているため、イワシの回遊があると大型がバンバン上がる。
特に日立沖は根が多く起伏に富むため、エサになるイワシの群れが着きやすい。ステイトは1m前後、底を切って1.5~3mのタナを狙うと大型が食いつきやすい。根の上の上ダナで食ってくる魚は活性が高く、一気にエサに飛び付くことが多いため引き味満点だ。
.投入はオモリとハリスを両手に持ち、同時に静かに落とす。すぐにリールのクラッチを切って落とし込むのではなく、エサがちゃんと泳いでいるか確認してから沈める。
タックル
竿は2.7m前後で6対4調子の専用設計のもの。横流しの場合、これより短いと、潮上時にオモリが浮いてタナが取りづらくなるため、3~3.6mを好む人もいる。
日立沖などポイント釣りの場合、前記のようなことはないので2.4m前後のゲームロッドで試しても面白い。ライトタックルが可能な船宿もあるので、船長に許可をもらった上で試してみよう。
リール・ミチイトは、PE2~3号を100m巻いた中型両軸リール。電動を使う人もいるが、水深がそれほど深くないため、手巻きで対応できる。5号以上は横流しの場合にオマツリしやすいのでNG。
仕掛け
胴突き仕掛を使用。基本はハリスとステイトがあればOKだが、この二つのバランスや調整が釣果のカギを握る。また、これらにミチイトを直結させずにサキイトを結ぶ。これは、取り込みやすさやオマツリ防止のために付けるもので、ミチイトにフロロ7~8号を1~1.5m直結。
ハリスは5~6号60~80cm。ハリはエサの口に掛ける親バリと、尻付近に掛ける孫バリが必要。この間隔はエサの大きさに合わせて15cm前後。前者は伊勢尼11~13号、後者はチヌ6~7号。孫バリはトリプルフックやチラシバリ方式もある。
ステイトはポイント釣りの地区では80~100cmが基本。根掛かり防止のためだが、当日の状況に合わせて調整することで釣果が伸びる。
活性が低いときや潮が流れないときはタナが低いので、切り詰めると効果がでることも。後からは伸ばしづらいので、最初は前記のように長めにしておいたほうが無難。市販のものは大体長めに作られているので、適宜切って調整していく。 オモリは、横流しでは80~100号、ポイント釣りでは60~80号を用意。ライトタックルでは40~60号に対し、ミチイトPE1~2号。横流し時には特にアタリが明確なので、やり取りの面白さが倍増する。
エサの付け方
親バリは上アゴの硬いところを抜く。孫バリは肛門、またはその付近から抜く(必ずハリ先をエサの頭の方向に向けて止めよう)。背ビレの後方に付けるのもOK。
茨城の場合、エサは仲乗りが小さなオケに2~3匹ずつ配ってくれる。使い終わる前に頼もう。なお、金魚用などの小さい網があると捕まえるのに重宝する。
魚影が濃いぶん、エサの消耗は激しい。かじられて死んだエサは形が崩れていなければ取っておき、エサがなくなったときに使ってみるのも一手。