冬の到来とともに水温が下がり始め、釣りには厳しい季節になる。しかし、そんな寒さを吹き飛ばしてくれるのが寒グレシーズンだ。真冬の一番寒い時期でも、港は磯釣り師の熱気で盛り上がりをみせる。今回は、寒さを吹き飛ばす寒グレの魅力と攻略法を解説したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
大型グレを狙おう
冒頭でも書いたが寒グレの魅力は、40cmはもちろん50cmを超えるサイズが狙えるシーズンということにある。磯釣り師は、この時期にグレのサイズの自己記録更新を胸に磯へ向かう。
50cmを超える大型グレとのスリリングなやり取りや、その獲物を手にしたときの興奮や感動は、何ものにも代えがたく、それこそ冬の寒さなど吹き飛ばしてくれるだろう。
私も過去に紀東の熊野の磯で59cmの口太グレを釣り上げたが、今でも60cmを超える大物を釣り上げるのが夢だ。
大型のグレを狙うならば、チャンスを確実にモノにしたい。チャンスをモノにすると言うことは、掛けた大型グレをバラさないことにある。そのためには、太いハリスで挑むことが必須となる。
太いハリスだと、細いハリスに比べて食いが悪いイメージがあるが、磯際やグレの時合いに入れば、さほど関係ないと私は思う。細いハリスで大型を取り込む技術も、太いハリスで大型を食わせる技術もどちらも大切だが、後者の方が大型グレを釣り上げるチャンスは高いと思う。
最後に
磯釣りはひたすらに大物グレを狙う人、トーナメントに出て腕を磨く人、最近では、若い磯釣り師や女性も多くなってきた。磯釣りの魅力とは、非日常にある素晴らしい景色や雰囲気を楽しめることだと思う。釣果ももちろん大事だが、釣りを心からエンジョイできる釣り人であってほしい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>