1月も中旬をむかえ、寒さも本格的になってきた。寒波も続々と押し寄せてくる。私のホームグラウンドの和歌山では今シーズン、グレ(メジナ)の釣果が思わしくない。例年であれば2ケタ釣果もめずらしくないが、今シーズンは2匹、3匹という釣果をよく耳にする。
黒潮の影響
寒の時期、北西風を避けて釣りをできる串本大島。
グレ釣り師あこがれの地であり、多くの名礁があるが、その名礁でもグレが釣れない状態である。
原因はやはり黒潮が離れていることが考えられる。
和歌山の各釣り場は黒潮の影響をもろに受けるので、今シーズンの不調も納得できる。
特に今シーズンは釣り場の選択に頭を悩まされる。
ネットの釣果情報、釣友たちの情報を参考にすることで、少しでも釣果のいい釣り場に目を向ける必要がある。
昨年末から年始にかけて、渡船店ながら釣果の出ている串本町安指地区は2ケタ釣果も出ており不調の和歌山で目立った釣果を上げている。
そのような理由から今回ご紹介する地磯は、串本町安指地区のマハナ崎だ。
安指漁港からアクセスできる地磯のため駐車スペースがあり、釣り座まで徒歩5分ほどの近さである。
道中も高低差がないため比較的、楽に行ける地磯となる。
ただ、先端部に向かう手前にくびれ部分があり満潮時や波が高いときは渡れない。
帰りも潮が高いと帰ってこれないので、必ず潮位は確認しておこう。
マハナ崎は北西風に非常に弱く、釣り座の真正面から吹いてくる形になるので、厳しい状況でサオを出さざるをえない。
また、波にも決して強い磯とは言えない。
先端部付近は磯の形状の関係からか波が盛り上がってくるので注意が必要だ。
【ポイントA】
まず、ポイントAは港のすぐ沖向きの磯で、2人ほどでサオを出すことができる。
水深は浅く海溝から出てくる魚を釣るイメージである。
潮は左右にフラフラするだけで水深が浅いためか、潮の高いときに釣果が出ることが多い。
外道のサンノジが非常に多い。
【ポイントB】
ポイントBは足元が浅くなっており、左前方に大きなシモリがある。
ここも潮通しはあまりよくなく左右に動く程度である。
全体的に浅いポイントとなるので、シモリ周りや海溝を攻めることになる。
【ポイントC】
ポイントCは、マハナ崎の先端部。
先述したようにくびれ部分は満潮時や波がある場合は行くことができない。
ここは足元からオーバーハングになっていて、前方にはシモリが点在しており寒の時期は足元を入念に攻めると大型のグレに出あえる可能性が高い。
沖に出る潮目をダイレクトに攻めると活性の高いグレを拾うことができる。
最後に
最後に、波が高いと思ったら自らの判断で他の釣り座に移動しよう。
釣り座、道中も足場がよくないので必ず滑り止めのついた磯ブーツや磯シューズを着用するように。
ライフジャケットも必ず忘れずにしよう。
そして磯の美化のため、ゴミは必ず持ち帰るようにしよう。
<週刊つりニュース関西版 APC・/TSURINEWS編>