各地で気温も下がり始め、釣り人にとって釣りやすい気候となってきた。クロ釣りかチヌ釣りか迷っていたが、鷹島(長崎県松浦市)に、10月19日、午前9時から同じクラブの山田くんと急遽フカセ釣りに行くことにした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・宮原浩)
当日のフカセ釣りタックル
鷹島肥前大橋を渡り到着したのは、東側に位置する漁港。最初は防波堤で釣ろうと考えていたが切れ波止に渡ることにした。準備を済ませすぐに船長が到着して所要時間1分で切れ波止に到着。
早速、まきエ作りに取りかかる。オキアミ1角に爆寄せチヌ、チヌパワー日本海を1袋ずつ入れて粘りがでるまで混ぜ込む。つけエサには、くわせオキアミスペシャルチヌ、高集魚レッド、荒食いブラウン、エサ持ちイエロー、特鮮むきエビを用意した。
当日の状況
私が中央に入り、その右には山田くんが陣取り釣り開始。まずは釣り場の水深を把握するべく測ってみるとサオ2本先程度で水深はサオ2本半でかなり同調が難しい感じだ。周りも測ってみるとフラットの地形のようでどのような展開にしていくか悩む。まきエサをまず20杯ほど広範囲に入れ仕掛け投入。潮の流れはほとんど動いていないようで、風の影響で少し当て気味。
5分ほどして仕掛けを回収してみると、山田くんの情報とは違い、つけエサはきれいに取られている状況で、投入点を変えながら仕掛けを打ち返していくがエサ取りが何か分からないまま、つけエサと時間だけがなくなっていく。
25cm口太グロにマダイ
このままでは…と思い少し浅めを意識して、仕掛けを張っては入れ込みを繰り返していると、なじむ途中でウキに反応がありアワセを入れると、気持ち良い引きで浮いてきたのは25cmクラスの口太(クチブト)グロだった。
次の1投も同様に釣ると同型の口太でエサ取りは小っ葉グロと判明。練りエサを中心にその後、攻めていくが状況は厳しく四苦八苦となる。しかし、潮がやや沖向きに変わった瞬間、1回だけつけエが残ってきたので先打ちまきエサを入れ、まきエサの沖側から仕掛けをなじませてくると、ウキ止めが到達すると同時にウキが勢いよく海中へ消えていく。間髪を入れずにアワセを入れると引きは重たいのだが何か変で、浮いてきたのは30cmクラスのマダイだった。
イトヨリダイを追加
山田くんにも同型のマダイがアタり、状況を聞いてみると「こっちはオキアミ以外のつけエサは高確率で残りますよ」とのこと。少ししか離れていないのに状況がこんなにも違うのかと考えさせられる。
場所を移動するか悩みに悩んだ結果、ここで最後まで勝負することとしたが、状況は厳しく、つけエサが100%残らない。出す手がなくなり、状況の変化を待つこととなった。そんな中、山田くんの鋭いアワセが入り取り込んだのはイトヨリダイ。その後はタナを替えたり試行錯誤したが魚からの反応はない。
待望の45cmチヌを手中!
午後3時すぎ、山田くんに再度アワセが入りサオの曲がりを見ると本命チヌのようで、型も良くドラグを鳴らすほどの引きだ。しかし、ハリ掛かりが悪かったのかハリ外れとなってしまう。
これからがチャンスと思いまきエサ、仕掛け投入のペースを上げて本命がいることをイメージしながら狙っていくと、底潮がやっと動きだしたようで下げ潮が勢いよく流れ始めた。
そして、もしかしたらと思っていると右の方から山田くんの鋭いアワセが入る。サオが大きく曲がり首を振る本命の引きでゆっくりとサオでためて足元のスリットをかわして取り込んだのは45cmクラスのチヌ。
半遊動仕掛けに変更でチヌ2尾追加
その後すぐに35cmクラスを追加したが、潮が右に速くなり仕掛けを安定させるのが難しくなったので、半遊動の沈め釣りに変更。
これが吉と出たのか仕掛けが安定し始め、今まで残らなかった練りエサが一度付いて残ってきたので、荒食いブラウンとエサ持ちイエローのマーブルで投入。着底後、仕掛けを張らず緩めずで待っていると、サオ先をジワ~っと持っていくアタリがきた。
十分に持っていくまで待ってアワセを入れると、今までの疲れが吹き飛ぶ本命の引き。楽しみながらゆっくりと沖で浮かせてタモに取り込んだのは、納得サイズではないがうれしい価値ある1尾となった。これを最後に納竿とし、5時に回収となった。
<週刊つりニュース西部版 APC・宮原浩 /TSURINEWS編>
鷹島
場所:長崎県松浦市