冬季の主役は、「イシモチ」でキマリ!!今回は、冬から3月まで楽しめるイシモチの釣り方から、おいしく持ち帰るための血抜きの方法までを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
関東エリアのイシモチ釣り
今の時期、堅釣を見せるのがイシモチ。竿先にでる派手なアタリが特徴で、沖釣り初心者にもお勧め。
東京湾金沢八景の鴨下丸では10月27日、20~32cm30~56尾。また、川崎のつり幸では、午後船で出船予定。そのほかの船宿でも仕立で受け付けてくれる宿がある。
イシモチ釣りのタックル
竿
この釣りに専用竿はなく、汎用性の高い小物釣り用やシロギス用などで対応可能。しかし、派手な前アタリを消さず、違和感なく食い込ませるためには、いくつかの条件が必要となる。
それは、竿先が柔軟で、胴調子のもの。6対4~5対5調子で、長さは2m前後。オモリ負荷20~30号前後のライトタックル用やメバル用などがマッチする。
リール
船下狙いとなるため、PEライン1~2号を100m巻ける小型両軸リールが扱いやすい。時期が進み、水深が50mを超えると、コンパクトな小型電動リールも力強い武器になる。
この釣りにこだわるベテランのなかには、食い込みのよさとクッション性から、ナイロンを巻いたスピニングリールを使用し、キャストして広範囲に狙う人もいる。
仕掛け
アジ釣りなどのゲストで掛かることはあるが、専用の仕掛けは胴突き。ミキイトはフロロカーボンライン3~4号。
ハリスは、同じく1.5~2号30cm程度をセットした2~3本バリ。ハリスの接続には、交換可能なSサイズのクロスビーズなどを装着したい。
ハリはムツ12号前後のほか、丸セイゴの12号前後。根掛かりでハリ先が甘くなったり、ハリスが縮れることもあるため、交換用にハリス付きの予備バリを準備しておけば万全だ。
各種グッズ
竿を2本出すことも少なくないため、置き竿にできるよう、ロッドキーパーがあると便利。また、血抜きするのにキッチンバサミなどがあればいい。日並みがよければ船上干し用のロープを持参しよう。
イシモチ釣りの釣り方
エサは青イソメで、チョン掛けか1~2匹を追加した房掛け。海底の起伏に合わせて、オモリが船の揺れでトントンと底を叩く位置をキープするのが基本。
極端に誘うことは不要だが、ゆっくり竿を持ち上げて50cm~1m聞き上げたり落とし込むと有効なことがある。
最初のアタリは、派手に竿先をたたくようにでる。しかし、ここでアワセを入れてもハリ掛かりすることは少ない。ガガッという前アタリがでたら、その派手なアタリを消さないよう、ゆっくりと聞き上げていくと、魚は追い食いしてくる。
そして、魚が反転して竿先が持って行かれたところでハリ掛かりするイメージ。向こうアワセだが、前アタリを消さないように待つことが大切。
掛かると力強い抵抗を見せるので、竿を立てて構え、弾力を生かしながら一定のスピードで巻き上げる。
血抜きのススメ
この魚は血にやや独特の臭みがある。そこで、アフターフィッシングを美味しく楽しむためにも釣り上げたらすぐに血抜きしたい。
ノド元部分をエラとともにハサミで切り、バケツに泳がせておき、血が抜けたらクーラーに入れればいい。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>