渋い状況が続いていた関東エリアのカワハギですが、ここに来て釣果が上向きに。そこで、今回は本格シーズンとも言える秋カワハギ釣り攻略法を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・荒井良乃介)
目次
秋カワハギの魅力と特徴
秋は、水温が下がり、浅瀬に散っていたカワハギ達が水深25~30mに落ち、魚影の濃いポイントが点在するような状況となります。これまで述べた春や夏の時期とは異なり、ワッペンサイズと呼ばれる小型のカワハギが主体となり、数釣りを楽しむ事ができます。
また、『キモパン』という言葉に代表されるようにカワハギにも肝が入り、食味も大変良い個体が増えてくる時期でもあります。
秋カワハギのセッティング
この時期のカワハギ釣りでは20cm未満の小型が主体となることが多い為、針は魚の型に合わせて比較的小さめのサイズを選ぶことをオススメします。
3本針のうち、一番下の針にはベラやトラギスなどのゲストのアタックを想定して、取り外しが容易で強度が強く、吸い込まれにくい大きめのハゲ針系を混ぜると良いと思います。
攻略法1:丁寧で素早い手返し
この時期のカワハギは、小さな群れを成しているため、活性の良い群れに当たっている時間帯は、同じ誘いのパターンで連続で釣り上げることが可能です。
群れの大きさや潮の流れによってチャンスタイムの長さは異なりますが、この一瞬のチャンスを逃してはいけません。一投ずつ丁寧にエサを付け、仕掛けを素早く投入することができれば、無駄なくチャンスを活かすことができます。
焦って雑にエサ付けを行ってしまうと、アタリはあるのに針掛かりしないなどの事態に陥りかねないので注意が必要です!
攻略法2:最適な誘いの速さを見つける
カワハギ釣りをした事がある方なら、『誘っていたら誘いの中で掛かってしまった』という経験が一度はあると思います。この現象を私は『偶然掛かってしまった』のではなく、『誘いの中で針掛かりを誘発させた』という解釈で捉えています。
その掛かり方をする時は、『カワハギが思わず口を使いたくなるような誘い』、あるいは『エサの動きを演出できている』ということになります。そのため、その誘いを軸に釣りを組み立てることができれば、より多くのカワハギを釣ることに一歩近づく有効な手段となり得ます。
つまり『誘いの中で掛かった』ということは、『カワハギの捕食スピードに合った誘いができている』と捉えることができるのです。
攻略法3:食わせの間を持たせる
少しカワハギの活性が落ちてきた時などに、『アタリはあるが、掛けられない程の小さなアタリしか出せない』、または『全くアタリを感じられずに、エサのみが取られてしまう』などの状況に陥ることが多々あると思います。
そのような場合は、エサを動かし続けても、カワハギがエサを追いきれず、中途半端にエサを啄ばむことしかできないため、針掛かりしません。
そういった事態を避け、しっかりと食い込ませる(大きなアタリを得る)ためには『食わせの間』を与えてあげることが必要になります。
誘う時はカワハギがエサを捕食できないスピードの速い、見せる誘いを入れる。そして誘いを止めて『食わせの間』を作る。このように誘う時間と食わせる時間を明確にすることで、カワハギにより素直なアタリを出させることにつながります!
秋カワハギの繊細なアタリを楽しもう
秋冬のカワハギ釣りは、アタリはあるのに掛けられない、という状況に陥ることがありますが、そこを攻略することが、『秋カワハギ』の魅力の一つでもあります!これから水温の低下とともに群れが固まるカワハギ釣りが、盛り上がること間違いなしです!
<荒井良乃介/TSURINEWS・WEBライター>