テンビンフカセに初挑戦
船長と一緒に大海原へ繰り出してみよう!
当日は風が強くて波も高い。
しかし、初めてのフィールドと、まだ見ぬ魚に関口さんの気分は上昇。
午前6時半、御座港を出船した。
航程20分ほどでポイントへ到着。
ここではテンビンフカセでいろいろな魚を狙う。
関口さんはテンビンフカセ初挑戦。
さしエサのオキアミを付けながら、「私にできるかなあ~」と不安を口にしながら開始した。
大荒れでも、さすがは釣りガール。
椅子に座らずサオを手持ちで常に誘っている。
「小さいアタリはあるけど、これでアワせてもいいのかな」と慣れないテンビンフカセに悪戦苦闘していたが、サオ先に強い反応があり一気にアワせた。
ズッシリとした感触に「乗った!!どや~」と関口さんの雄たけびが飛び出す。
船長もファーストヒットに「何がくるかな~」とのアナウンス。
上がったのは44cmのマトウダイで、初めて釣ったとのことで大喜びだ。
「大物こい」と願ってみる……
1尾釣ってかなり気持ちが楽になった関口さん。
船長の指示ダナを聞いて素早く仕掛けを落とす。
この釣りが初めてとは思えないぐらい、サオさばきも様になった。
すると、すぐにヒット。
「大物こないかな~」と電動リールで上げたのは小ダイで、「大きいのがいいのに~」と悔しがっていた。
その後、時合いがきたのか連続で小ダイが上がる。
「大物こい」と願いながら誘っていると、アタリが出てヒット。
アワせてサオが大きくしなる。
「これ大きいんじゃない」と、期待して海面に上げたのは46cmのマハタ。
「今日は鍋だ~」と高級魚に大はしゃぎだ。
この後も良型イサキ、マダイ、小ダイを上げてテンビンフカセを満喫。
午前10時、船長からのアナウンスで「じゃあ、今度は胴つきで深い所で狙っていこう」と中深海五目にチャレンジすることになった。
ヒメ地獄が始まる
10分ほど移動してポイントへ到着。
エサのオキアミを付けて仕掛けを落とす。
底に着いて軽くシャクって待つと、すぐサオ先に反応。
素早くアワせるが手応えは軽く、上げると小さなヒメ。
これには苦笑いだ。
ここからヒメの猛攻が始まる。
落とせばすぐにヒメが掛かってしまい、「もうヒメはいらないよ~」と困惑気味。
それを見て船長が、「遠慮しないで大きいのを釣ってね~」と冗談を飛ばし船内は笑いに包まれた。
今度こそと、仕掛けを落として底取りすると即座にヒット。
「もうヒメじゃありませんように」と祈りながら上げてくると、21cmのウッカリカサゴ。
ようやくヒメ地獄から脱出した関口さんは安堵の表情だった。
意気揚々と仕掛けを落として期待するが、またもやヒメ地獄の到来で、「もういいよ~」と関口さんから落胆の声。
しかし、諦めずに仕掛けを落とすと今度は大きなアタリ。
アワせた瞬間サオ先が大きく曲がった。
「これはデカいんじゃないかな」とのアナウンスで期待も向上して、上がったのは35cmのアカイサキ。
「やった~」と喜ぶ関口さんに、「これを待ってたのよ~」と船長もホッとした様子だった。
その後、オキメバルを2尾上げて午後1時に沖上がりとなった。
当日の釣果はマハタ46cm、マトウダイ44cm、アカイサキ35cm、イサキ33cm、マダイ34cm頭4尾、ウッカリカサゴ21cm、オキメバル24cm&22cm、ヒメ15尾。
大荒れのコンディションとしては上々の結果となった。
今回初めての釣りをした関口さんは、「本当に楽しかった。また来たいです」と大満足。
船長も、「この腕なら大丈夫。今度はオニカサゴに挑戦しよう」と関口さんの腕前を褒めていた。
テンビンフカセ五目&中深海五目で、何が釣れるのか分からないドキドキ感を皆さんも味わってみてはいかが。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
智栄丸