和歌山県下の各釣り場は12月に入るとコンスタントにグレ(メジナ)が釣れだしてくるが、今年は黒潮がずっと離岸しているためか目立った釣果が耳に入ってこない。水温が低下してきており今季は状況が悪い。そうなってくると少しでも水温が高い南紀の釣り場に目を向けることになる。できるだけ釣れているエリアの地磯となるわけだが、選択肢が限られるため、釣り場選びには非常に頭を悩ますことになる。
北西風に強いシガラミ磯
白浜周辺は多くの地磯がある。
渡船店もないため、昔から釣り人によって開拓された場所である。
また多くは安全にアクセスでき、駐車スペースも設置され、安心して釣りができる。
今回紹介するのは南紀白浜・シガラミ磯。
安久川の河口に位置しており、フラットな形状の釣り場である。
釣り座は小さい窪みがたくさんあり、足元には注意が必要だ。
駐車スペースがあり5、6台が駐車が可能。
そこから道を隔てた空き地を通り雑木林に入っていくと、途中からロープがかけられた個所がある。
転がり落ちないよう、十分に注意して下りてもらいたい。
駐車スペースから3分ほどで釣り座に到着。
このシガラミ磯は冬場の北西風に強く、グレはもちろんコロダイやタマミ(ハマフエフキ)、イシダイ、チヌ(クロダイ)なども多く、アオリイカも上がるポイントである。
寒グレシーズンには安久川の河口付近で大型のグレが釣れることがある。
ポイントごとの特徴
ポイントは大きく分けて3カ所。
ポイントA
まずは、Aのポイント。
寒グレシーズンに大型のグレが取り込まれるポイント。
安久川の河口になっているので川の流れの影響を受けて表層の潮が滑ることが多い。
底潮の流れを把握して、いかにまきエサとさしエサを同調させるかが、釣果を出すカギとなる。
ポイントB
次にBのポイント。
足元にシモリが点在しており、この磯では一番人気のポイント。
足元からサオ1~2本沖までを集中して釣る、シガラミ磯全体で言えることだが、沖は砂地のため遠投する必要はない。
ポイントC
次にCのポイントは足元のハエ根が落ち込んでる先が狙い目となる。
オーバーハングになっていると思われ、そこから魚が出てくるイメージである。
足場のいいシガラミ磯だが、必ず足元は、滑り止めのついた磯ブーツや磯シューズを着用するようにしよう。
またライフジャケットも必ず忘れず着用すること。
最後にキレイな磯のため、釣り場で発生したゴミは各自で責任をもって持ち帰るよう心掛けよう。
<週刊つりニュース関西版 APC・福永知也/TSURINEWS編>