2017年も残りわずか。年末年始のお祝いを彩る納竿・初釣行のターゲット盛りだくさんの今回は、関東のオススメ釣り物をエリア別に一挙紹介。お目当てのターゲットをGETするためにぜひ記事を読んで参考にしてほしい。
目次
【茨城】ヒラメが順調!
釣りメヌケは正月を飾るにふさわしい最高の鍋素材になってくれるはず。
現在、もっとも盛況なのはヒラメ。
ほとんどの船宿が受け付けており、数・型ともに期待できるためファンが多い。
日立久慈の釣友丸と大貫丸は通年狙えるターゲットのテンヤマダイと同時に受け付けている。
ルアー青物は、釣果に波はあるが、ヒラマサやブリ、ワラサ・イナダが有望。
水深300m前後の深場でメヌケを狙うのは桜井丸。
ポイントまでは1時間ちょっと走るが、快適な19tの大型船なので安心。
ポイントが多いため釣果は期待大。
水深が深いため投入の回数は限られ、数少ないチャンスで高級魚を狙う、まさに宝探し。
年明けからはヤリイカ狙いで受け付ける船宿がある。
最盛期は水深70mより浅場でパラソル級がズラズラ上がることもあり楽しみだ。
【外房】フグが狙いめ!
寒気や季節風の影響で水温が下がり、外房飯岡~大原出船ではイワシの回遊が見られるようになっている。
そしてこれを捕食するヒラメが上向き。
3kg台含み2~3尾。
オモリは地域によって差があるため60~100号を用意しておこう。
マハタとのリレーも。
テンヤマダイは日並みで1~6尾。
これ以上の日も。
午前・午後船で受け付けているところがあるので、予定が立てやすい。
勝浦沖のスルメイカは出船数が少ないが、いい人20尾前後。
脂の乗った寒サバも狙える。
鍋物に最適なフグは、ショウサイが主体だがアカメフグも有望。
外房大原のはなぶさ丸では、アカメフグがトップ4尾ほど。
ショウサイと同じタックルで狙える。
なお、富里や片貝には、シケでも釣りができる釣り堀がある。
【南房】マダイは大型実績抜群!
南房ではコマセマダイが佳境。
西川名、洲の崎では年内いっぱいで終了となるが、やはり冬季は大型実績抜群。
台風21号の影響で休船していた西川名の竜一丸では12月から出船再開。
2kg級~3kg超えと型は右肩上がりで、ラストスパートがありそうなムード。
新年からは活イワシエサでの根魚五目で出船となる。
鍋に最適なオニカサゴも狙いめ。
洲の崎の勝丸では、いい日オデコなしと堅調。
シケで出船チャンスが減るこの時期、確実に釣果を上げたいだけに嬉しい情報。
釣り物にもよるが、同地ではごちゃごちゃした船団になりにくく、まるで南房の海を独り占めしたような雰囲気。
仕立で気の合う仲間や家族と、納竿釣行を楽しむのもいいだろう。
【内房】ヤリイカが期待……!
内房では、オキアミコマセのタイ五目が活況。
勝山の庄幸丸では、13日5.2kg頭にマダイ3~11尾にカンパチ1~2尾とイナダ2~8尾。
これだけ釣れれば大宴会だ。
今後はヤリイカに注目。
昨シーズンと比べると型がいいようで期待が高まる。
イカを泳がせてブリや大ダイを狙うのも面白い。
上総湊のシャクリマダイはいい日トップ5尾前後。
また、エギシャクリで狙うアオリイカにも注目。
タチウオは型狙いのシーズン。
今季ロングランの青物などと臨機応変に狙い分ける。
寒さが厳しくなるにつれ、内湾部では夜メバル釣りが本格化。
ルアーやエサ釣りで手軽にサクッと短時間釣行。
夕方出船なので、アクアラインも渋滞知らず。
【東京湾】柔軟な出船時間が魅力的!
この海の魅力は何と言っても多様な魚種が狙えること。
シーズンごとにさまざまな魚を狙って各地から出船している。
多くの船宿が出船時間を午前7時前後に設定、電車釣行が可能なのでうれしい。
朝はゆっくりしたい人のために、午後船を受け付ける船宿も多い。
原木中山の林遊船はルアーシーバスが安定。
いい日は80cm超えのランカーが登場。
マコガレイでも出船。
浦安の吉野屋では現在6種の釣り物に対応。
テクニカルでファンが多いカワハギや良型が多く交じるようになってきたタチウオ。
初心者から上級者まで楽しめるLTアジ、マダコやアカメフグ、ヤリイカも面白い。
門前仲町の深川冨士見ではハゼ釣りがクライマックス。
和竿を持ち込み江戸前の釣りを楽しむ人も多く、釣趣が魅力。
鮮魚店に並ばないので、その食味は釣り人の特権。
新年を過ぎるとシロギス狙いへ移行する。
金沢八景の弁天屋はマダイやアマダイを楽しめる。
どちらで出船するかは確認を。
ほか、LTアジやカワハギ、シロギスといった好ターゲットも受付中。
一之瀬丸は活きイカパックが人気のヤリイカや、年末からはアコウやキンメ・クロムツといった深場狙いで出船開始予定。
シロギスやイシモチ、ウイリー五目、スミイカなども好調。
【相模湾】幅広い釣り物が楽しめます!
ご覧のようにキンメダイの良型が多数交じる。
相模湾では浅場から深場の釣りまで各種幅広く楽しめる。
カワハギは平均10~30尾。
水深は20~30m主体に深場で40m。
水深90~100m前後を狙うビシアジは、18~38cmの中~大型が活発。
小坪の洋征丸では連日、20~50尾程度。
アジを泳がせて6kg級のブリやワラサが好調。
ほかマダイも狙えるので土産作りとロマンが楽しめる。
ビシは130号でハリスは2号前後。
泳がせの場合はハリス10号前後でハリはヒラマサ16号程度を使う。
水深300~400mの深場では、キンメが好調。
小坪の太郎丸ではいい日、28~44cm5~30尾。
オモリは250号なのでマグロタックルで代用できる。
船が苦手な人は、渡船なしで渡れる海上釣堀がお勧め。
城ヶ島にあるJ’sフィッシングでは23~31日に大型マダイの放流があり大チャンス。
【内水面】澄んだ空気の中でワカサギ釣り。
冬と聞いてイメージする釣りは多いが、内水面の代表格はなんといってもワカサギ。
山中湖の旭日丘観光では、快適なドーム船で楽しめる。
年末年始の週末はすでに予約で埋まりだしているので、早急に予定を立てることをすすめる。
高滝湖では、ボートやドーム桟橋の二通りの方法で楽しめる。
手軽さを求めるならドーム桟橋がお勧め。
ポイント選定に悩むボートでも、主要ポイントにワカサギ釣り専用のロープがあり、ポイントごとの近況を把握しているので、絞り込みやすいので安心だ。
湖面にきらりと光る銀鱗と冬の澄んだ空気は格別だ。
【静岡】祝膳に高級魚を……!
急深な相模湾、駿河湾が多くの魚を育む静岡エリア。
水温低下の影響を受けにくい中深場~深場の魚に注目。
なかでも超高級魚のアカムツは筆頭に上がる。
「オデコ覚悟の釣り」ともいわれるが、福田の福徳丸では、オデコはほぼなく、いい日トップ8尾前後。
市場にはなかなか出回らないオニカサゴも各地で上がりだしている。
年明けから3月末まで禁漁期間に入る銭洲はラストランの様相。
12月に32kg超えのヒラマサが上がっている。
今季好スタートの石花海のヤリイカも本格化。
大型が多いのでツノはダブルカンナが原則。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>