11月24日、滋賀県長浜市の余呉湖へワカサギ釣りの解禁日に出かけた。
ワカサギ解禁日は早朝から小雨
当日はハリミツの石塚憲明さんのお誘いで、早朝現地で待ち合わせた。
午前5時すぎに余呉湖の川並桟橋の駐車場に到着。
すでにワカサギ好きアングラーの車が多数止まっている。
兵庫県から来た憲明さんは深夜に到着。
気合が入っていた。
午前5時30分ごろ、憲明さんの釣友で上州屋・長浜店スタッフの片岡さん、BMOジャパンの神尾さんが笑顔で到着。
このとき事務所前には20人以上のアングラーが開門を待っていた。
午前6時に受け付け開始だが、余呉漁協の配慮で早めに開門された。
受け付けを終えたアングラーは、薄暗いなか桟橋を歩いて好きな釣り場所を確保する。
私たち4人は突き当たり付近に釣り座を確保した。
周囲ではヘッドライトの明かりを頼りに投入準備をしている。
憲明さんが素早く魚探のスイッチを入れると真っ赤な魚影が映った。
「解禁日は爆釣だよ!」と憲明さんの弾んだ声。
早朝から小雨が降り続き、少し肌寒いワカサギ解禁日だ。
余呉湖では手返しをスピーディーに
私が仕掛けを投入する前に、片岡さんと神尾さんは順調にワカサギを釣り上げている。
私はワカサギ釣り経験が浅い初心者(今回4回目)。
憲明さんのアドバイスを受け、刺しエサは白サシで投入の準備を完了した。
仕掛けを投入したときは濃い魚影反応が出ていた。
ベタ底で誘いを入れると、すぐにサオがピクピクと首を振る。
1投目から単発ながら5cm前後のかわいい妖精ワカサギが浮上してきた。
当日使用した仕掛けは、憲明さんが開発して今秋発売された『極短/HARIMITSU』(全長60cm5本バリ)。
仕掛けの特徴は、赤バリにフッ素がコーティングされており、エサが刺しやすく、ワカサギの掛かりが抜群にいいこと。
余呉湖は水深3.5m前後と浅いので、手返しの早さが釣果アップにつながる。
オモリ着底後に少し誘うと、ピクッと穂先がたたかれた。
「よっしゃ乗せたぞ」と心の中で叫んで素早く電動のスイッチオン。
魚影は濃いが、単発乗りが多いので数が増えない。
憲明さんがエサはアカムシがいいと聞いて事務所で買ってきてくれた。
全員アカムシに切り替えると、いきなり多連乗りが連発だ。
ワカサギ釣りは手軽で簡単に釣れるから楽しい。
だが数釣るにはそれなりの技がいる。
奥が深いのもワカサギ釣りの魅力だろう。
美しい景色もワカサギ釣りの魅力のひとつ
午前9時を過ぎると雨は上がり青空が広がった。
余呉湖を囲む山々を眺めると紅葉真っ盛り。
素晴らしい景色に癒される。
そんな美しい景色に魅かれてワカサギ釣りにハマったアングラーも多いはずだ。
太陽が顔を見せるとワカサギの食欲も旺盛になってエサ付けが忙しくなった。
足元のバケツに取り付けたカウンターの数値は70。
解禁日だから束釣りも夢でないかも……。
午前11時を過ぎたころ、家の用事でサオを納めた片岡さんの釣果が125尾と聞いて驚いた。
私は不慣れな電動タックルに苦戦。
憲明さんに助けてもらって助かった。
魚探に映るワカサギの魚影は相変わらず濃いので、常に誘う手は止まらない。
昼すぎにカウンターは106と表示されて束釣り達成♪うれしかった。
午後2時ごろ、神尾さんが「248尾で帰ります」と笑顔であいさつして納竿した。
私と憲明さんはラスト時間まで頑張るからと伝えた。
雨は激しくなるも爆釣で続行!
午後3時すぎに雨が激しく降ると大半のアングラーがサオを納めた。
しかしワカサギの活性は高く、爆釣りが続いているから帰れない。
私はこの勢いに乗って目標を2束狙いに切り替えた。
やがて薄暗くなると「5時終了」の事前アナウンスが流れた。
残っていたのは数人のアングラーだけだった。
駐車場で釣果を確認すると、私の釣果は5~7cm226尾。
目標の2束釣り達成はうれしかった。
憲明さんの釣果は111尾。
私の面倒を見ていたのが響いてロスタイムが多かった。
早帰りした片岡さんは125尾、神尾さんは248尾。
全員が束釣りで大爆釣した解禁日だった。
これから冬を迎えると、多くのアングラーを魅了するワカサギ釣りが本格化する。
今後の見通しだが、余呉湖の魚影はすごく濃いので、水温が下がればワカサギ釣りの最盛期を迎えるはず。
防寒対策万全で挑めばのんびりと手軽に釣りができる。
そんな楽しいワカサギ釣りは、親子やファミリーにもお勧めしたい。
<週刊つりニュース中部版 APC・鈴木利夫/TSURINEWS編>