10月6日、マイボートで新宮沖へ中深海ジギングにでかけた。当日は潮の流れで宇久井沖と太地沖を転戦、クロムツ4匹のキャッチに成功したうえ、帰港途中の魚礁では良型アジを入れ食いでゲット!釣果充実の釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・平野和弘)
新宮沖で中深海ジギング釣行
先月末から中深海でアカムツ、クロムツが上向き始めたとの情報を釣り仲間から貰っていたので、出港したら一気に宇久井海底谷を目指した。まずは港から一番近いクロムツのポイントへ入る。
ここのポイントは150mの所に走る海溝で、深い所では100m以上溝の深さがあり、その壁はクロムツの群れが足を止める場所になっている。早朝なら夜に浅場へ補食のために移動した群れが海溝の上に居ることが多いため魚探で探していると、海溝の上のボトム付近にポツポツと魚影らしき反応が映し出された。
早速ジグを投入すると難なくジグがボトムを捉えた。あまり潮が効いていないなと感じながらロッドを立てると、やはりジグが抵抗なく軽く持ち上がる。ジグの種類をかえながら探ってみるが、全く反応しない。
ちょうど干潮潮止まりの時間が近いのもあると思い、エリアをかえてアカムツのポイントへ移動することとした。
太地沖でアカムツ狙い
潮がよく動く太地沖まで大きく移動をして、早速ジグを落としてみる。すると、ゆっくりではあるが潮が動いている!着底を確認してジグを持ち上げると、いい感じに潮が効いていそうである。
アカムツはボトムからあまり離れないので、ボトムから2mくらいの間を丹念に、探ったり、時にはジグを止めてステイで食わせるのがセオリーである。ジャークは普通のワンピッチのように上げるが、リールは4分の1、8分の1だけしか巻かずに、いわゆるネチネチと攻めるのが有効だ。
280mから流し始めたのだが、魚探の水深表示は350mを越えている。回収をして流し直そうかとも思ったが350m付近でジャンボクロムツが出ているとの情報もあったので、ボトム攻めをした後はロングフォールに切りかえてボトムから10mまでを広く探りは始める。
ロングフォールでクロムツ!
するとボトムから5mくらい上でロングフォール中にゴンと明確なアタリがロッドに伝わった。「ヨシ!」とアワセを入れると、ロッドが一気に弧を描いた。ジャンボクロムツではないが、いい型のクロムツっぽいと確信をしてリーリングを開始する。
中深海ジギングの大変だが面白い部分でもある、バレないかとハラハラしながらのリーリングする。水深50m付近まで巻き上げると、バタバタと暴れ始める。ここでバラすことが多いため、慎重になる必要がある。
バラシを減らすコツは、ロッドを船の上下に合わせて、テンションを一定に保ちながらリーリングをすることだ。
暴れるのを交わしながら水面に浮かせたクロムツは、35cm超えの良型だった。急いで撮影を済ませてジグを投入すると、潮が速くなり始めた。何とか着底を確認することはできたのだが、2回目のボトム取りが困難になってきたので、宇久井の海底谷ならここよりは流れていないはずと思い宇久井まで戻ることにした。
ポイント移動で3連発!
宇久井に戻りジグを投入すると、予想通りに潮がいい感じに効いている。海溝に根掛かりをさせないように注意を払いながらジャークを開始すると、すぐロングフォール中にジグが止まるアタリが出た!上下のフックにフッキングしたようで重たいだけだったが、暴れずに1匹目と同サイズのクロムツを追加できた。
ここから3連続でヒットをさせることができた。1匹はリーリング中にフックアウトさせてしまったが、良型4匹を釣り上げたところで宇久井海底谷も潮が速くなり始めたので、魚探の反応を見ながらゆっくり港に向かって走りはじめた。
魚礁で30㎝アジ入れ食い
「70mラインにある魚礁に30cm前後のアジが付いている」との情報ももらっていたので帰途に寄ってみると、当日もいい反応が出ていた。そこで100gのジグの上にジギングサビキを付けて狙ったところ、思った通り入れ食い。
1時間ほどで30cm前後を17匹(リリース多数)と良型のサバ2匹をキープできたので、ストップフィッシングし、帰港とした。
水温が高い時期も終わり中深海の魚が少し浅いところでも釣れ始めており、大型の青物の情報も入り始めた。これからが楽しみな季節である。
<平野和弘/TSURINEWS・WEBライター>