部分解禁から二週間が経った茨城県鹿島沖のヒラメを狙って、11月16日(木)に鹿島港の第二十五作田丸へ釣行。
サミングしながらイワシを送り込む
7人が乗り込み左舷3人、右舷は群馬県みどり市から来た3人組がミヨシから並び、私はトモに入る。
まだ暗い午前5時30分、作田一美船長の操船で桟橋を離れる。
天候は晴れで、北西風が少し吹いているがナギ。
20分ほど走ったところでスローダウン。
潮回りの間に仲乗りの大作さんがイワシを3、4尾ずつ配る。
流すルートが決まると、「用意ができたら始めてください。水深は27mです」のアナウンスで投入開始。
横流しで探っていく。
足下のオケに泳ぐイワシを小網ですくい、目を覆うようにして軽く握る。
親バリを口の中から上アゴの硬い部分に素早く刺し、孫バリは背ビレの端横へ。
薄明るくなった海中へサミングしながら、ゆっくり送り込む。
着底したらイトフケを取り、エサが底上50cmくらいを泳ぐイメージで底を少し切ってアタリを待つ。
〝ピクピク〟とイワシの動きが竿先に伝わる。
さっそく右舷ミヨシ・坂東千広さんの長竿が見事な放物線を描く。
仲乗りが差し出すタモに収まったのは肉厚のキロサイズ。
この1尾で船中のやる気がアップ。
竿先に集中していると〝ググッ〟とアタリ。
「最初のアタリは何とかモノにしたい」と食い込みを待つ。
次第に竿先が引き込まれていくが、「まだまだ」とはやる気持ちを抑える。
すると、ひと際強い引き込み到来。
竿を立てると〝グッグィーン〟とハリ掛かり。
断続的な引きを楽しみながらゆっくり巻き上げ。
0.8kgほどのソゲながら、まずは顔を見ることができてホッとする。
ポイント移動後、船中あちらこちらでサオ曲がり!
次のポイントでは、潮先になる舷を変えて流していく。
右舷胴の間の飯野安之さんにアタリ。
慎重に食わせてアワせると、〝ガクンガクン〟と激しく抵抗。
青物を思わせる強引で海面を割ったのは良型ヒラメ。
2kg超の本命を手に「久しぶりの釣りですが、このサイズを釣ることができてラッキーです」と笑顔。
その後も船長は小移動を繰り返して新しい筋を流していく。
船がヒラメの着き場に差しかかると、船中あちらこちらで竿が曲がり、次々と取り込まれていく。
飯野さんはソゲ級と1.2kgを立て続けにキャッチ。
仲間の藤本真悟さんもキロ級を上げてにっこり。
なかでも絶好調だったのは、坂東さん。
アタリを確実にヒットへつなげ、キロ前後のアベレージサイズを4連チャン。
左舷側にいくと、胴の間の江戸川区・石塚孝市さんが1kg前後を連釣。
「こんな近場で活発に食ってくるのだから、12月~の広域解禁が楽しみ」と話す。
11時30分に沖上がり。
釣果は0.5~2.2kg1~6尾にイナダが数交じった。
<週刊つりニュース関東版 APC・大村 隆/TSURINEWS編>
第二十五作田丸