Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【運に任せないキハダ攻略】 

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【運に任せないキハダ攻略】 

釣り人なら誰でも憧れるマグロ。今年は、大型のキハダマグロが仕留められています。しかしキハダを掛けることも、取りこむことも運が大きく左右します。しかし必ず毎釣行仕留めている釣り人も実在します。そこで今回、運任せではないキハダを掛けたら取る方法を伝授しましょう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・近藤惣一郎)

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近藤 惣一郎

医学博士・京大卒。SOグレイスクリニック院長。脳外科・美容外科専門医。DAIWA沖釣りフィールドスタッフ。ロンリー侍ドクターとして各種メディアで活躍中。

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ロッドパワーは弾性と硬さ

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【運に任せないキハダ攻略】 ロッドのパワーも必要(提供:WEBライター・近藤惣一郎)

自分のファイティングスタイルに適したロッドの調子、強さを選択。「ロッドにはパワーが必要」、勿論そうなのですが、パワーとは何か、パワーだけで良いのかという話をさせていただきます。

どんな力が加わってもびくともしない『硬さ』がパワーだとしたらそれは間違いです。ロッドには魚の引きに応じてスムーズに曲がり込むと同時に、力が弱まった時にはスムーズに復元する『弾性力』、これに加えて、魚に振られないためのバットパワーが大物ロッドには必要なのです。それらが兼ね備わり、ハリス切れや針外れでのバラシ無く、魚が仕留められるのです。

電動リールを使う理由

手巻き両軸リールの手持ちスタンディングスタイルで大物に挑むベテラン大物釣り師は、バットの手前まで派手に曲がり込む軽量ロッドをポンピングして魚とのやりとりを存分に楽しむ傾向があります。勿論、それが本来の大物釣りといえましょう。

ただ 私が体力も筋力もある私が大物釣りで敢えて電動リールを用いるには、7月に掲載した【電動リール使用のメリット】で書かせていただいたようにそれなりの理由があります。

電動リールで大物とやりとりする場合、特に一昨年登場したダイワ・シーボーグ800MJのような非常に強い巻上力のある電動を使用する場合は、手持ちスタンディングであっても、ポンピングせず、サオ先を固定しつつ、直にサオの弾力と性能を活かし、ドラグと巻上速度をこまめに調整し、常に一定のラインテンションの電動巻き上げを行うことで大きな魚でも引き寄せられます。

バッドパワー

過去にはあまり意識されてきませんでしたが、この観点から、ハイパワー電動リールで大物を狙う場合は従来の大物ロッドに比べ、ロッドの中央部にもパワーと張りがあったほうが良いと考えます。私が昨年からシーボーグ800MJに組み合わせるマッドバイパースティングはまさしくその調子の大物ロッドです。

派手なポンピングを行わずこのスタイルで魚とやりとりすると魚の動きが常に正確にサオ先の目感度と手元に伝わる手感度で把握できます。見ている周りの人にも分かります。魚の動きに応じドラグ調整や巻き上げ速度を細かく調整すればフックアウトやラインブレイクによるバラシを減らせます。

また魚を暴れさせないことでサメに襲われるリスクも少なくできます。やりとりの時間を短くできれば体力も温存でき集中力も持続できます。また、他者とのオマツリも減り、貴重な船全体の釣り時間も増やせるのです。仕立てでは無く、乗り合いの場合、特に電動リールを活用した釣りは、自分にとっても、周りにとっても、とても恩恵があるものになると考えています。

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【運に任せないキハダ攻略】 幸せな時間(提供:WEBライター・近藤惣一郎)

最後に

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【運に任せないキハダ攻略】 カマ釣り人の特権?(提供:WEBライター・近藤惣一郎)

難しいことを当たり前にするためには深く考え、そして行動に移したくさんのことの積み重ねる必要があります。

自分を信じる、信じ切れるための努力を行い、周りの人も信じる。全てが重なったときに物事は成就します。キハダを釣りあげることを目指し、皆さん頑張りましょう!

Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【運に任せないキハダ攻略】 脂ののったキハダは格別(提供:WEBライター・近藤惣一郎)

<近藤惣一郎/TSURINEWS・WEBライター>