2代目アングラーズアイドルのそらなさゆりさんが、イワシ泳がせのキハダ・カツオ釣り、通称『ライブベイト』に初挑戦!身長156cm・握力28kgそして腰痛持ちの女性が、パワーファイトが必須の釣りで見事に5kg級ホンガツオをキャッチ!
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版 編集部・大谷)
目次
そらなさゆりがライブベイト初挑戦!
9月4日(水)、相模湾葉山の長三郎丸で、2代目アングラーズアイドルのそらなさゆりさんが、キハダマグロ&ホンガツオ狙いの『ライブベイト』に挑戦。
全国を飛び回り連日の釣り三昧の経験豊富な彼女にとっても初体験の釣り物だ。パワーファイトが必須の釣り物だが、彼女は身長156cmに握力28kgと「屈強」というイメージとは程遠い。
さらには腰痛持ちとのこと。無事に釣り上げることが出来るか若干不安だ。さらに、当日は会員制の釣り専門動画配信サービス『TSURIKO』と『TSURINEWS』の合同取材。スチールだけでなく映像のカメラも入り、いつも以上のプレッシャーが彼女の肩にのしかかっているはずだ。
『ライブベイト』とは
ライブベイトとは、活きたイワシをエサにした泳がせ釣りのこと。表層に浮かせたホンガツオやキハダマグロを狙うため、カツオの1本釣りをイメージして貰えれば分かりやすいかもしれない。
使われる活きエサはマイワシかカタクチイワシが主体。カツオやキハダの群れを見付けると、仲乗りがイワシを適量まいて放水が行われる。水面に巨大なイワシの群れがいると錯覚したターゲットは、まいたイワシを追って船周辺に着く。状況によっては間近を泳ぐカツオやキハダを目視できるため、大きな興奮と緊張を味わえる釣り方だ。
当日のタックルと仕掛け
ライブベイトのタックルは見ての通りとてもシンプル。難しいコマセワークや、状況に合わせた対応が必要なルアーアクションなどは不必要だ。余計なものが無い分、ダイレクトなファイトを楽しむことが出来る。
仲乗りさんからレクチャー
エサのマイワシやカタクチイワシを満載した船に乗り込み、右舷トモ寄りに入る。近場の魚はコマセに付いているため食いが期待できない。コマセの影響下にないエリアを目指して1時間半ほどのクルージングだ。その間に仲乗りの下野春男さんからていねいなレクチャーを受ける。これをしっかり聞いておいたことが、この日の釣果に繋がった。
群れの引き付けに成功!
ポイントに到着すると、船はキハダ・カツオの群れを探し始める。船長の合図でイワシをまき、ミヨシから散水する。その準備のために舳先に2人の仲乗りがスタンバイ。各釣り座にはエサの活きイワシが配られる。船中には「いよいよだ」の空気が漂い、徐々に緊張感が増してくる。付近を鳥が飛び回り、魚の気配を感じ始める。どうやらカツオの群れを引き付けることに成功したようだ。
船下を走り回るホンガツオ
船長の合図で開始。船の直下を縦横無尽に走り回るカツオの姿が確認できるため、興奮はマックス! 速やかにエサを付けて、そっと投入。10㎝ほどのマイワシは静かに泳ぎ始める。その行方を確認しながら、フリーにしたイトを送り出していく。小さなエサに太いイト、ちょっとずつしか出ていかないはずだが、突然、一気に出ていくことがある。魚がエサをくわえた証拠だ。これが前アタリで、1色(10m)ほど見守ってからベールを戻してアワせる。フッキングするかどうか、ワクワクの瞬間だ。
早々に2kg級がヒット
魚はいるとはいっても、初めての釣り。「そう簡単にはいかないのでは」の予想を裏切り「あれ、もしかして食ってる?」。教えられた通り、少し待ってからアワせると見事にフッキング。そらなさんは笑みを浮かべながらファイト開始。華奢な体躯でありながら、危なげなくスムーズなやりとりでアッと言う間に魚を寄せ切ると「えいやっ」と船中に抜き上げる。いきなり2kgオーバーの奇麗なカツオをゲットだ。
サイズアップを目指す
いきなりの釣果に取材スタッフもそらなさんも大喜びしているところに、船長が「なんだぁ、小さい魚だなぁ」のひと言。笑いながらの手荒い祝福だ。そらなさんも笑い返しながら「えー、そうですかー? そう言われちゃうとな!」と再投入。船長は「もっと良型がいるから満足せずにどんどん釣って」と発破をかけたのだ。さらなる大物を目指して、緩んだ気を引き締める。
鳥に邪魔をされることも
この釣りでトリヤマは魚の居場所を教えてくれる大切な目印。でも目の前を飛び回る鳥にとって、泳がせたイワシは恰好のエサ。イトが引き出されて、期待してアワせてもすっぽ抜ける時は、彼らにいたずらされているのかも?
に再遭遇で4.8kg!
最初の群れが離れると、次の群れを求めて船は走る。しばらくすると、急停止して投入の合図。目の前には期待のトリヤマが!
「食ったかも…やった!」でファイト開始。腰を落とした安定のスタンディングで魚との距離を詰めていく。船下まで来た魚を確認すると、なかなかのグッドサイズ。これは抜き上げられない。無事にネットインしたのは4.8kgだ。この群れを最後にトリヤマは見られなくなり、魚の気配は消滅。自然相手だからこれは仕方がない。チャンスを逃さず仕留めたそらなさんはさすがの腕前。「最近、腰痛がひどくて」と病院通いの華奢な女性が難なく良型を寄せたテクニックを聞いてみた。
大物の引きに負けないファイトスタイル
海中を疾走するファイターに負けないためには、それなりのパワーが求められる。筋肉自慢の男性なら腕の力だけでガンガン引き寄せることはできるかもしれないが、女性や子どもはどうしたらいいのか? 「腕の力だけではなく、全身の力を使いましょう」。具体的に言うと…
1.グリップエンドはへその下に
竿尻をへその下に押し当てるようにしてしっかり固定する。
2.ロッドのグリップに指を引っ掛ける
ファイト中に手が滑らないように、グリップの先端に指を引っ掛けて固定する。
3.腕はまっすぐに伸ばして竿を支える
ポンピングするとき以外(ドラグが鳴ってイトが出ているとき)は腕を伸ばして、魚の抵抗に耐えよう。
4.腰を落とそう
膝を柔らかく使って、全身のクッションにすると同時に、足腰のパワーを竿に伝えよう
TSURIKO動画で迫力あるファイトを!
文字だと伝わりにくい部分もあるかと思う。そんな時は、以下の動画をチェック!解説だけでなく、当日の釣行の様子が収められている。投入~ファイトの様子がより分かるはずだ。イトが出てから、ファイト、取り込みまで「ライブベイトってこういう釣りなんだ!」とよく理解してもらえるだろう。)
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当日の最終釣果
15時ごろに帰港。2kgと5kgのカツオやシイラを手にして「すごく楽しかった!これはハマりますよ」と満足気なそらなさん。この日、出会うことがなかったキハダの群れを求めて再釣行する日は近いかもしれない。
<大谷俊夫/TSURINEWS・関東編集部>