例年より早く真冬並みの寒さが訪れているが、海の中は各魚種とも好気配。11月13日(月)、静岡清水のシンセイ丸へ。駿河湾で好調なヤリイカを取材した。
年末には50cm級のジャンボが……!
午前3時30分、船着場前の駐車場で数人が待機。
3時50分に増田憲光船長が来て砕氷を配り、8人に釣り座の指示をして乗船開始。
4時10分に港を離れ、駿河湾の湾口にある好ポイント「相の瀬」へ。
広々としたキャビンと仮眠室で各自休憩を取りながら6時40分に到着。
10隻ほどの僚船とともに反応を探す。
定刻の7時に「水深は180mです。着底したらイトフケを取ってください。まずはそれだけでいいですよ。それで乗りがなかったら、ゆっくり大きく、ソフトにシャクり上げてください」のアナウンスで開始。
すぐに乗りがあり25~30cm級が取り込まれる。
駿河湾といえば、50cm級のジャンボが出るエリアだが、今季は遅れ気味で「例年なら11月に大型がでていますが、水温関係かまだ小型が多いね。でも、ちょうど師走には『年末ジャンボ』が狙えそうです」と船長。
各々イカ釣りを楽しむ
サバはほとんど交じらず、オマツリはあまりない。
緩い潮流れで反応はずっと続き1時間に1回程度の大流し。
手返しよくやれば数が伸びる。
日によっては水深200m台を狙うが、当日は浅場のほうがよく、150~170mで乗り乗り。
イカ2回目の飯野和敏さん(山梨)は35cm級を2点掛け。
「たるませて躍らせたらきました」と石塚淳一さん(沼津市)。
相模原からきた中原幸雄さんは「駿河湾はヤリイカもタチウオはひと味違うので来ています」正午には地元の大柴武さんに大きなアタリ。
慎重にやり取りして上がってきた6kg級のブリを掲げ「プラヅノを丸のみしたので、うまく上がってきました。きょうは、魚型よりダイヤ型のプラヅノのほうが乗りはいいですね」定石通り、スッテを交えた仕掛けは乗りがよく、良型が上がることもたびたび。
田島住雄さんは緑のスッテに40cm級。
清水の袖師町でマダイ船を営む川島輝義さんも、イカは久々の挑戦ながら順調に上げていた。
右舷トモの秋山弘之さんは「山梨の笛吹市から通っています。先々週来た時は7本バリに8点掛けという珍事もあり、70尾超えでした。きょうはバラシが多かったですね」と当日トップの28尾。
魚探の反応が盛り上がるほどの活性はなかったが、終始だれかしらが上げていた。
スミだけや、途中のバラシが多かったので、うまく取り込めていれば50尾は超えただろう。
沖上がりは午後1時、2時30分に帰着した。
船長のコメント「激しくシャクると、スミばかり付けられてしまい、乗りが悪くなることがあります。これからは大型が乗るようになりますので、ミチイトの高切れがないようにPEラインの4~5号がいいと思います。ぜひ、駿河湾のブランドイカを釣りにきてください」
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>