手軽に釣りを楽しみたいと思う方にお勧めしたいのが電車釣行。釣り場は駅から近い場所に限られ終電なども考えなければいけないが、渋滞に巻き込まれることなく釣り場まで行くことができる。今回はそんな電車釣行にお勧めの釣り場・垂水漁港を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・原田誠司)
魚種多彩な垂水漁港
今回紹介したいのは兵庫県神戸市の垂水漁港。立入禁止の場所が数カ所あるので注意が必要だが、JRまたは山陽電車の垂水駅から徒歩5分ほどの釣り場だ。激流で有名な明石海峡に近い釣り場だが、港内の潮流はそれほどではなく釣りがしやすい。
秋ならアジングやエギングが楽しめ、ガシラやタケノコメバル、カマスなど魚種は多彩。秋が深まってくればシーバスも面白くなってくる。さらに季節が進み冬になればメバルが主なターゲットとなり、数釣りを楽しむことができる。
お勧めのタックル
この釣り場ではアジングやメバリングなどのライトゲームが中心になってくるので、ライトゲーム用タックルがお勧め。飛距離が重要となることは少ないので6ft前後のアジングロッドかメバリングロッドでジグヘッド単体の釣りをするのが面白いだろう。
ちなみに9月16日に豆アジングを楽しんだが、この時のタックルはロッドが根魚権蔵エアーK60EF、リールが2000番、ラインはフロロの1lb、ルアーは1g前後のジグヘッドに1.5inch前後のワームという内容だった。
そして、魚をつかむ時のためにフィッシュキャッチャーRミニも持参した。魚からルアーを安全にはずすことが可能だし、リリースする場合は魚へのダメージを少なくすることができる。
常夜灯周辺が狙い目
港内のどこでもアジングやメバリングを楽しむことができるが、夜の常夜灯周辺は必ず狙いたいポイントだ。明暗の境目に付いているアジやメバルを狙うのことがセオリーだが、魚が付いているのは明暗の暗い方だ。
そして明暗の境目は斜めになっており、水面と水中の明暗の境目は違う。必ず明暗の境目より沖側の暗い方にキャストして、明るい方まで探るようにしたい。足元の岸壁際も見逃さずに狙おう。
常夜灯はオレンジと白色のものがあるが、お勧めなのはオレンジの常夜灯がある場所だ。オレンジの常夜灯の場合、魚が明るい場所まで追ってくることがあるが、白色の常夜灯は明るすぎるため魚が警戒してしまい、明るい場所まで追ってくることはほとんどない。垂水ではオレンジの常夜灯は港内の北側にある。
そして、釣行するなら新月のように暗い日がお勧め。満月のように月の光で明るい日は常夜灯の効果が薄れてしまうからだ。
スロープ、漁協前も忘れずに!
次に見逃せないのがスロープ。満潮近くになると活性の高い魚が入ってきて数釣りができる可能性があるからだ。ルアーを沈めすぎると根掛かりしやすいので、着水したらあまり沈めずにリールを巻こう。かなり浅い所まで魚が入っていることもある。
港内の東側に位置する漁協前は潮が緩いが、魚がたまっていることもある。基本的に小型が多いが、連発することもあるので、忘れず狙いたいポイントだ。
なお、この垂水に釣行した9月16日の状況は、アジは12cm前後と小さかった。しかし、これからアジのサイズも大きくなってくる。冬にはメバルも面白いので、皆さんも電車釣行してみてはいかがだろう。
<原田誠司/TSURINEWS・WEBライター>
垂水漁港