【東海エリア2019】シーズン終盤『大アユ』攻略法 オモリを使いこなそう

【東海エリア2019】シーズン終盤『大アユ』攻略法 オモリを使いこなそう

アユ釣りラストスパート。終盤に入り、アユ釣りは数型ともに楽しめる。アユは23cmを超えると、一気にパワーアップする。サオは胴から曲がりアタリ、引きともに別次元の世界になる。27cmを超えればもう格闘だ。今回は大河川と中小河川のおける大アユ釣りのポイント、タックル、釣り方、オモリの使い方などを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松森渉)

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淡水の釣り アユ釣り

目次

オモリを使いこなそう

オモリの使い手は良型をそろえる。理由は簡単。オモリを使えば良型が潜む瀬のド芯、荒瀬、深瀬など泳がせでは到底オトリが入らない流れにオトリを送り込むことができるからだ。つまりオモリを使いこなせば大アユに巡り合える確率が格段にアップするのだ。

【東海エリア2019】シーズン終盤『大アユ』攻略法 オモリを使いこなそうオモリの使い方がキモだ(提供:週刊つりニュース中部版 松森渉)

大アユ攻略4カ条

大アユと勝負する上で必須事項を紹介。

1.イトは絶対に緩めない

オモリを使う釣りではイトを緩めると根掛かりする確率が上がる。そのため、イトは常に張った状態をキープする。オトリの動きによって、サオの角度は寝かしたり起こしたりを繰り返す。足を使って上流へ上流へ引き上げるのが基本だ。

2.最初からオモリを使う

オトリが弱ってからオモリを付けていたのでは、かえって掛かりが遅くなる。オトリが元気なうちに多くのポイントを探った方が効率が良いし、オモリを付けた状態の方がオトリは長持ちする。

3.必ず手前から攻める

オモリを付けたからといって、いきなり流芯を攻めるとオモリ釣りのリズムが狂う。例えば手前の流れはオモリ0.8号で、少し立ち込んでオモリ1号に替える。流芯は2号で釣るなどし、その川のその流れの押しの強さをしっかり体にナジませることが大事。

川によってポイントによって押しの強さは違う。その違いを知ると根掛かりなどのトラブルは減るし、川底の形状を把握しやすくなる。

4.オモリを過信し過ぎない

オモリの引く釣りのクセが付き過ぎると、釣りが雑になることがある。オモリの引き釣りで掛かりが悪くなったら、素直にオモリを外して泳がせ気味に釣ると、また違うアユが反応し掛かることはよくある。

オモリを付ける位置

オモリを付ける位置は、ポイントによって変えよう。付ける位置は、オトリの大きさ分というのがセオリー。オトリが20cmならオモリを付ける位置はオトリから20~25cm上だが、ポイントによって付ける位置を変えると釣果はアップする。

【東海エリア2019】シーズン終盤『大アユ』攻略法 オモリを使いこなそうオモリの位置はポイントにより調整する (提供:週刊つりニュース中部版 松森渉)

例えば中小河川のサオ抜け狙いで、段々瀬を攻める場合は少し下に付けた方がいい。理由は段々瀬などのサオ抜けになりやすいポイントは、根掛かりしやすい。そんなポイントでオモリの位置が上だと、根掛かりが多発だ。サオは立てザオ気味に、オモリでつり上げるように操作するといい。

また段々瀬では野アユのナワバリ範囲が狭いので、オモリの位置が下の方が動きが制約されて掛かりやすくなる。

大河川では逆にオモリの位置は上になる。理由はその方が野アユに対しアピールできるからだ。オモリからハナカンまで長さがあれば、その分オトリの泳ぎは良くなる。イメージするなら、オモリの下でオトリが自由に動いている感じだ。オモリの位置が通常通りだと動きが制約され、アピール度が低くなる。

大アユとのやり取り

【東海エリア2019】シーズン終盤『大アユ』攻略法 オモリを使いこなそう大アユがかかったら重心を後ろに掛けて耐える(提供:週刊つりニュース中部版 松森渉)

大アユ釣りの醍醐味は、掛けてからの取り込みにある。ここぞと思う流れにオトリがナジんだら「絶対に掛かる」、「絶対に取り込む」の気持ちでアタリを待つ。前もって抜くか寄せるか決めておき、掛ったらすぐにはサオを立てず、サオを信頼し弾力をフルに生かし掛かりアユの疾走を止める。

サオをすぐに立てると走られ、掛かりアユがなかなか浮いてこない。立ち込んでいる場合は重心を後ろにかけて耐える。野アユの疾走を十分に止めた後、抜くなら抜き、寄せるなら石裏や手前の流れに誘導し取り込む。掛かった場所が荒瀬ならまず瀬の芯から外し、手前の岸際に押さえ込むように寄せる。

そして大アユ釣りで大事なことがもう1つある。それは適切な休憩時間が必要ということ。大アユ釣りはタックルが強固な分サオは重い。場所によっては立ち込みが結構必要で、デカいほど取り込みに時間がかかり場合によってはついて下り体力を消耗する。数釣りよりも体力と集中力を消耗するので、それに応じた休憩時間を設けないと大事なときに釣りが雑になる。1日2回以上は休憩が必要だと思う。

オトリアユの扱いについて

大アユ狙いでは、養殖アユを多めに準備した方がいい。大アユ狙いはトラブルが多いし、いい天然が釣れないと大アユには出会えない。

また9月以降はメスのオトリが断然有利になる。終盤ともなればオスは黒ずんでくる。メスなら9月いっぱいは変色しない。また産卵を意識してか、メスオトリにオスは好反応を示す。

最後に

どんな釣りでも目標を持つことは大事だ。目標があればそれに向かってポイントを調べ、情報収集をしてタックルを準備する。雑誌や新聞を見て、今年はあそこに行ってみようなど想像を巡らせる。こんな時間が一番楽しかったりする。

目標が達成できれば忘れられない思い出になる。シーズン終盤、忘れられない思い出を作るためにも、準備万全のタックルと気持ちで挑んでほしい。

【東海エリア2019】シーズン終盤『大アユ』攻略法 オモリを使いこなそう万全の準備で大アユ釣りに挑もう(提供:週刊つりニュース中部版 松森渉)

<週刊つりニュース中部版 松森渉/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2019年9月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。