陸っぱりサヨリ釣りの3パターンの仕掛け 手返しは圧倒的に2段ウキ!

陸っぱりサヨリ釣りの3パターンの仕掛け 手返しは圧倒的に2段ウキ!

いよいよ大阪湾の各波止でサヨリの回遊が始まった。サヨリは日中に手軽に狙えて、キラキラとした魚体が何ともいえない趣を醸し出してくれる。食味も良く、天ぷら、刺し身、塩焼き、干物など多彩な料理ができる。今回は波止からのサヨリ釣りでよく使われる3タイプの仕掛けの特長とその使い方を紹介だ。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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サヨリはいつがシーズン?

サヨリのシーズンと言ってピンとくる人はおそらく少ないだろう。実は各エリアで傾向はあるものの、毎年釣れる場所と時期を明確に当てるのは難しいターゲットである。そんなサヨリだが、大阪湾では南部の貝塚人工島や汐見埠頭など、西側では平磯海づり公園やアジュール舞子、神戸空港ベランダなどで8月中旬から回遊が見られた。

今年の特長としてはサイズがいい事。サヨリは細長い魚体が特徴で小型は「えんぴつサイズ」などと呼ばれ、細いので食べる部分が少ない。これが30cmにもなると、魚体自体が太く、丸くなって食べ応えも抜群だ。

浅いウキ下が特徴

そんなサヨリ釣りは他の魚とは少しかわった釣り方をする。基本的にはウキ釣りなのだが、特徴は非常にウキ下が浅い点。と言うのも、サヨリの特徴である細長い尖った口先の部分は、実は下唇である。つまり強烈な受け口なのである。対して上唇は非常に短く、水面や水面近くに浮く浮遊物を下唇を受け皿にするようにエサを食べる。なので、狙うタナは水面付近だからである。

陸っぱりサヨリ釣りの3パターンの仕掛け 手返しは圧倒的に2段ウキ!長いのは下アゴ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

表層を回遊する魚に多いのは、とにかく動きが速い事で、エサをまくと寄ってきて、まきエサにも群がるが、エサが切れるとあっという間にどこかへ行ってしまう。そこで、同じポイントで釣り続ける事でサヨリの群れの移動を止める事ができれば数が稼げる。また、潮具合で突然現れたり、消えたりするのもサヨリの特徴だ。

サヨリ釣りの仕掛け

さて、そんなサヨリ釣りの仕掛けは大きく分けて3タイプ。ほかにもたくさんあるのだが、ここでは大きく3つに分けて紹介してみたい。

1.カゴ付きの連玉ウキ

サヨリ釣りではもっともポピュラーで、ザ・サヨリ仕掛けとも言えるタイプがカゴ付きの連玉ウキ仕掛けである。これは連玉と呼ばれるように発泡性の玉ウキが4~5個並んだ仕掛けで、一番先頭にはプラスチックのカゴが付いていて、カゴを含めて全体が水面に浮くようになっている。

カゴにはゴム製のスーパーボールなどが付いている事が多いが、これはスーパーボールの重さで遠投が効くように設計されている。またスーパーボールはやや浮力がある素材なので沈むことなく水面にほんの少し頭を出すくらいなので釣りの邪魔をしないということなのだろう。

さて、玉ウキは全長50cmほどの仕掛け糸の中に4~5個が通してあり、水面では引っ張ると一列に並ぶ。ウキの並びの先頭がマキエカゴで、ここからポロポロと出るアミエビなどのまきエサに後方からサヨリが寄ってくると、連玉ウキの先にあるエサに食いつくという寸法だ。

ウキの列が乱れればアタリ

サヨリが食いつくと、一列に並んでいた玉ウキが少し斜めになったり、列が崩れたりと変化するので、アタリとして判別できる。この仕掛けの最大の特長が「遠投が効く」「遠投した投点で仕掛けに同調するようにマキエができる」と言う点。

これを生かすには、ゆっくりと仕掛けを引っ張って常にカゴからハリまでの糸が張っている事でアタリが取りやすいし、何よりも引っ張る事でまきエサもカゴから出て、後方へと流れる(正確にはまきエサがカゴから出たところに引っ張られた仕掛けがやってくるイメージ)。

基本的に遠投して長い距離を探るのだが、まきエサを入れて遠投を繰り返すので、群れが近くにいる時もマキエカゴにまきエサを入れる時間が取られるのがデメリットだ。

2.カゴなしの連玉ウキ

これは最初の仕掛けからカゴを取ったタイプで、連玉ウキの先頭がスーパーボールになっていると思えばいい。マキエカゴが付いていないので当然、まきエサは別に上からまく必要がある。

ポイントが近ければスーパーボールも小さいものか、なくてもOKだ。長めのノベ竿でマブナ釣りの連玉ウキよろしく竿下を狙うならこの仕掛けが軽量でアタリも取りやすいのでオススメだ。

陸っぱりサヨリ釣りの3パターンの仕掛け 手返しは圧倒的に2段ウキ!ノベ竿の連玉ウキでサヨリを狙う(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

遠投は効くものの、あまり遠くへ投げると、上まきのまきエサが届かないと言う事になるので注意が必要だ。仕掛けを水面に浮かせた状態でマキエシャクでまくのだが、慣れてくると、カゴにまきエサを入れなくていい分、手返しが速くなる。

3.2段ウキ仕掛け

イメージとしては磯のグレ釣り仕掛けである。グレ釣りにおいても2段ウキを使う場面は、グレのタナが浅い場合が多い。サヨリもタナが浅いのが特徴なので、当然、合った釣りとなる。

陸っぱりサヨリ釣りの3パターンの仕掛け 手返しは圧倒的に2段ウキ!大小2つのウキを使用(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

基本的にはグレ釣り用の中通しウキと、小さなカヤウキ、セルウキ、発泡ウキなどを組み合わせて釣るが、投入は中通しウキの重さを利用する。3つの仕掛けの中ではもっともシンプルだ。この仕掛けでの釣りもマキエシャクを使って、上まきをする。こうなると、まさにグレ釣りと同じである。

磯のフカセ釣りに慣れた人なら、かなりスムーズにサヨリを数釣る事ができるはずだ。この釣りは比較的ポイントが近い場合に最適。サヨリを集めるのに、タイミングを計りながらまきエサを自由にまけるので仕掛けを回収しなくても、まきエサを入れ続け、サヨリの群れを止めておきやすい。

陸っぱりサヨリ釣りの3パターンの仕掛け 手返しは圧倒的に2段ウキ!まきエサはヌカとアミエビ少々(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

いずれの釣りにおいてもサヨリを確実に釣るコツは、仕掛けをしっかりと張ってアタリを出させる事と、やや強めにアワせる事。そして、ハリ先のチェックを常にしっかりとしておく事だ。

サヨリは回遊性の強い魚ではあるが、泳ぎながらその場でエサを咀嚼もできる、つまりはエサ取りのうまい魚である。ハリスが張られていないと、ウキには反応がないままにさしエサだけをかすめ取られる事が多くなるので注意。

そして、口が硬いのもサヨリの特徴。いい場所にハリが刺さると口が硬いのも手伝ってハリが外れる事はあまりない。

しかし掛かりどころが悪いと、ハリ先が刺さらずに寄せてくる途中でバラしてしまう事が多い。掛かりどころはなかなか操作できないが、少しでもハリが刺さるようにやや強めのアワセをしっかりと入れてやりたい。

あまり強くアワせ過ぎると仕掛け全体が水面にあるため、水面を割ってこちらへ飛んでくるので、その辺りは力加減を考えよう。

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