【2019夏】イカダ&カセからのクロダイかかり釣り徹底攻略 盛期到来

【2019夏】イカダ&カセからのクロダイかかり釣り徹底攻略 盛期到来

8月に入ってお盆も過ぎると、イカダ&カセで狙うカカリ釣りのクロダイはいよいよ佳境を迎える。 一日サオを出せば高確率でクロダイを手にすることができて型もそろう、まさにハイシーズンだ。 今回は、炎天下の暑さを乗り切り、真夏の釣り場でクロダイを手にするための攻略法を紹介してみたい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 横山大幸)

アバター画像 TSURINEWS編集部

海釣り施設 イカダ&カセ

夏はクロダイ釣果が最も安定

8月下旬~9月にかけて、海は水温がピークに達する高水温期を迎える。周年釣れるとはいえ、やはりクロダイは夏の魚。梅雨入り以降は釣り人のまきエサによる飼いつけ効果もあり、春のように日ムラを心配する必要もない。一年で最も釣果が安定する時期だ。

あまり深く考えずとも釣れる季節ではあるが、気をつけるべき事項がないわけではない。例えば、「エサ取り対策」や「暑さ対策」。寒い時期には心強い味方だったエサ取りや太陽が、暑い季節には障害となって立ちはだかる。今回は、その辺りの対策も含めて話を進めていきたい。

夏シーズンのタックル

夏のクロダイは型もそろう上に、一年で最も引きが強いので、その豪引に負けないようなタックルを準備したい。

【2019夏】イカダ&カセからのクロダイかかり釣り徹底攻略 盛期到来タックル図(提供:週刊つりニュース中部版 横山大幸)

サオは専用の1・5m前後を使用するが、バネのある腰の強いものが望ましく、穂先は水深や潮流に合わせて使いやすいものを選びたい。

私はシマノ製品の中切り調子を常時使用し、潮流や水深に穂先が負けるような釣り場のみ、先調子など硬めの穂先を使用するようにしている。

リールは両軸(上向きタイプ)、片軸(下向きタイプ)のどちらでもいいが、バックラッシュなどライントラブルが少ない片軸がお勧め。これもメーカーから市販されている専用の物を使うといいだろう。

夏クロダイの仕掛け

ラインはフロロカーボン製を通しで使用する。2号を標準に、潮の速い釣り場や水深のある釣り場では1.5号、カキ棚やロープなど障害物が近い釣り場では2.5~3号を選択する。

【2019夏】イカダ&カセからのクロダイかかり釣り徹底攻略 盛期到来筆者お勧めのハリ&ライン(提供:週刊つりニュース中部版 横山大幸)

ハリはクロダイ用の1~6号、オモリはガン玉B~5B、1~2号を準備するが、ハリスを傷めにくくて付け外しが容易なゴム張りタイプがお勧めだろう。

ダンゴ

この時期、ダンゴに求められるのは割れのコントロール。沈下中にボラ、アジ、サバなどの猛攻に耐え、かつ海底に達してから任意のタイミングで割れるのが望ましい。

集魚力は、現場の状況に応じて抑える方向にコントロールできることが求められる。魚を寄せることも大事だが、余計な魚まで寄せないことも重要になる季節だ。

【2019夏】イカダ&カセからのクロダイかかり釣り徹底攻略 盛期到来筆者お勧めのダンゴ&さしエサ(提供:週刊つりニュース中部版 横山大幸)

オキアミやアケミ貝などは事前にダンゴへ混ぜず、いつでもまきエサを止められるよう、必要に応じて少しずつ混ぜるようにするといいだろう。

参考までに私が使用しているダンゴの配合は、マルキユーのパワーダンゴチヌ1箱、大チヌスペシャルハイパー1袋、速戦爆寄せダンゴ1袋。これに活さなぎミンチ激荒2~3袋分を混ぜて使用している。

さしエサ

主軸となってくるさしエサはオキアミ、サナギ、コーンの3種類だが、夏から秋にかけてはエサ取りが多い時期、オキアミはあっという間にエサ取りに取られてしまい、役に立たないことも多い。実際には、サナギとコーンだけで終日通すことも増えるだろう。

また、マルキユーの活さなぎミンチ激荒はさしエサにも使用できるが、フグやカワハギがサナギ、コーンに慣れてしまっている釣り場では、時間がたてば取られてしまい、それなりの量が必要となってくるので、活丸さなぎやコーン缶を持参するといいだろう。

他には貝やボケ、練りエサなど、当たりエサが分かっていれば、これに1種類足して持っていくといいだろう。

エサ取りが多い時期は自然と手返しが速くなり、さしエサもダンゴも冬~春より多く必要となる。季節的に日照時間が長いため実釣時間も長い。チャンスを逃さないよう、さしエサもダンゴも十分な量を持参しよう。

次のページで実釣のコツを解説!