チヌ狙い沖波止釣行で本命3匹 テトラ帯の前打ちで【和田防沖新波止】

チヌ狙い沖波止釣行で本命3匹 テトラ帯の前打ちで【和田防沖新波止】

8月18日は神戸・和田防波堤沖新波止へ落とし込みでチヌを狙って釣行。残念ながら垂直岸壁での落とし込みでは釣果を得られなかったが、テトラ帯での前打ちでは本命3匹を仕留めることができ、大満足の一日となった。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)

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海釣り 堤防釣り

テトラの隙間に潜むチヌを狙う

斜めに「積まれている」和田防のテトラに対し、新波止のテトラは平坦に「敷かれている」ので、同じ前打ちでも攻め方が異なる。新波止では、チヌが潜んでいそうな水深の深い隙間を見つけて、真上から垂直にエサを落とし込んでいく釣り方になる。偏光グラス越しに隙間を見つけ、次々と探り歩く。

チヌ狙い沖波止釣行で本命3匹 テトラ帯の前打ちで【和田防沖新波止】新波止のテトラ帯(提供:WEBライター・伴野慶幸)

すると8時前に、サオ先を押さえ込む大胆なアタリが出た。アワせるとヒット。サオ先が強く絞り込まれた。この瞬間を待っていたと内心喜んだのも束の間、あえなくハリス切れ。テトラの洗礼を浴びた形だが、パターンはつかんだ。

しかし、続いて5分も経たないうちに別の場所で出たアタリも、ヒットには至らず。その後も、痛恨のハリス切れにバラシと失敗続き。魚の活性は高いのに獲物を手にすることができず、焦りが募る。

強引に引きずり出した初の獲物は42cm

8時半ごろ、コツンという感触が手元に伝わった。すぐにはアワせずサオ先でテンションを調整し、もうひと押しの食い込みを誘う。すると直後に、サオ先が大きく押さえ込まれた。ここで本アワセを入れるとヒット。

魚は海底に潜ろうとして強い引きで抵抗する。ラインは出せない。サオ全体で耐えて魚を強引に海面に引きずり出すと、黒っぽい魚体が見えた。良型だ。海面で空気を吸わせて、魚の動きが緩んだ一瞬を逃さずタモ入れ。失敗続きの中でようやく手にした初の獲物は42cm。他の落とし込みの人から「よかったですね。アタリは多かったでしょ」と祝福され、焦りから一転して破顔一笑だ。

チヌ狙い沖波止釣行で本命3匹 テトラ帯の前打ちで【和田防沖新波止】仕留めたチヌ(提供:WEBライター・伴野慶幸)

2匹追加しフィニッシュ

猛烈な暑さに体力が奪われつつあったが、釣果が1匹だけでは寂しいので、午前中いっぱい粘ることにした。こまめに水分補給をして、小休憩も入れつつ、テトラの隙間を見つけての探り歩きを続行。潮が引き始めて前打ちには厳しい状況になりつつあったが、6.3mの長ザオを駆使して沖を中心に攻める。

アタリも少なくなった中、2匹目を手にしたのは11時ごろ。大きな引き込みアタリに小さく鋭く手首を返してアワせると、ヒット。強引に引きずり出した魚体は、今度は銀ピカ。34cmがタモに収まった。

さらに11時半前、同じようなパターンで追加した28cmは写真だけ撮って即リリースし、これを機に納竿。12時の迎えの便で波止を後にした。渡船店の勧めがあったのと、他の釣り人がいいお手本を見せてくれたおかげで、最終的に3匹の釣果に恵まれ、大満足の釣行となった

チヌ狙い沖波止釣行で本命3匹 テトラ帯の前打ちで【和田防沖新波止】当日の釣果(提供:WEBライター・伴野慶幸)

今後の展望

新波止、和田防での落とし込み、前打ちは、例年なら9月いっぱいまで。秋のチヌはフカセ釣りが主流となる。一方、秋から楽しみなのはノマセ釣りでの青物、ウキサビキで狙う小アジ、カゴテンビン仕掛けで狙う大アジと、主役は回遊魚にシフトする。先ほど紹介した河内渡船のホームページなどで、情報をこまめにチェックして、好機を逃さず釣行してほしい。

<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>

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河内渡船