いよいよ梅雨明けを迎えて、海に山へと忙しい時期となる。夏の遠州灘サーフゲームのターゲットといえば、ブリの幼魚ワカシやカンパチの幼魚などの小型回遊魚にマゴチ。人気のヒラメは小型が中心となるため秋まで我慢となるが、回遊魚は数釣りが楽しめ、マゴチは食べておいしいため、毎年楽しみにしている。
(アイキャッチ提供:APC・高木孝)
遠州灘でサーフゲーム
今回は8月3日に三重テレビ放送で放映された番組の撮影ということで、7月16日に愛知県豊橋市の細谷海岸へ向かった。
回遊魚は濁りを嫌うため、前日の雨で海が濁っていないか不安に感じながら、午前4時30分にポイントに到着。予想通り濁っているが、絶望的な濁りではないため、このポイントで釣りを開始した。
遠投でワカシをキャッチ!
この日のプランは朝マヅメの満潮時にワカシを狙い、干潮の時間にマゴチを狙うというプランだったが、前日まで海況が悪く全く釣果情報が聞かれていなかったため、厳しい釣りになると考えていた。
回遊魚に期待して30gのメタルジグをキャスト。
釣りを開始して1時間が経過しても全く反応がないが、回遊魚はいつ回ってくるか分からないと期待していると、知人から電話が入った。私が釣りをしている所から2kg東のエリアは濁りがないという内容だったため、迷うことなく移動することにした。
移動した先は沖に瀬があり、その手前は浅いため遠投が必要。
同じ30gでも小型で飛距離が出るタングステン性のメタルジグをキャストして、ファストリトリーブで誘うと、狙い通り反応を得てワカシがヒット。
その後も飽きない程度に反応が続き10匹ほどの釣果を得た。
ヒットポイントははるか沖。ルアーが着水してリトリーブ開始10m以内といった状況で、小型のジグが効果的だったとは思うが、ルアーを替えると全く反応を得られなかった。
ソフトルアーで50㎝マゴチをヒット
朝マヅメの釣りを早々に終えて休憩とし、午前11時すぎの干潮を狙って同じポイントで10時30分からマゴチを狙った。
この日は大潮で干満差が大きく、満潮時にワカシをキャッチした沖の瀬まで干上がっていたため、その瀬に立って沖へ向かう離岸流周辺を狙う。
実績のあるビーチウォーカーフリッパーをキャストしたが反応を得ることができなかったため、ハウルに替えてみるとこれが大成功。
ルアー交換した数投目に明確なアタリが出た。マゴチは首を振る引きが特徴だが、ファイト途中まではそれを全く感じられない。魚は何かと思いながらも途中からは独特の引きでマゴチと確信して、撮影ということでいつも以上に慎重なランディングで、50cmクラスのマゴチをキャッチした。
マゴチ連続ヒット!
喜びのコメントをカメラに収め、どんなアクションでキャッチしたのかを再現しようと、同じルアーをキャストして着底後のストップ&ゴーで誘うと驚きの連続ヒット。
マゴチの連続ヒットは珍しくないが、撮影中では初めてだったため記憶に残る1匹となった。
その後も期待したのだが、上げ潮に変わると波足が長くなり雰囲気が一変したため、ここで終了することとした。
遠州灘のマゴチ最盛期
今後はひと潮毎にサイズアップする回遊魚とマゴチがハイシーズンを迎える。
静岡県の御前崎から愛知県の伊良湖岬までどのエリアでもチャンスがあるため、また足を運んでみようと考えている。
<週刊つりニュース中部版 APC・高木孝/TSURINEWS編>
細谷海岸