朝夕に肌寒さを感じられるようになってきたこのごろ……。
そろそろ鍋が恋しくなり、食材を求めて兵庫・明石の海へ出かけた。
狙うターゲットは「カワハギ」。
肝パンのカワハギの鍋は、てっちりに負けず劣らずのおいさで、我が家では人気のメニューになっている。
信頼の船長!期待高まる釣りスタート
午前6時過ぎ、1番電車でかけ付けたお客さんを乗せ河岸払い。
水深は深いところで30m、浅場では15mほどで、根掛かりもほとんどない絶好のポイント。
入門者にもトーナメンターの練習場所としても最適の環境で、実際、この船の船長は現役バリバリのカワハギトーナメンターで、実力は全国クラスだ。
この日のタックルは、ステファーノ180にリールはスティーレ100XG、ミチイトはPE0.8号で仕掛けは自作の3本バリ。
オモリ30号でエサはアサリのむき身と、トーナメント仕様で挑んだ。
エサ取り名人との駆け引きの面白さ
船長のアナウンスで第1投。
オモリが着底したら、すぐに誘いを入れ、仕掛けをアピールする。
50cmほど誘い上げ、フワフワと穂先で誘っていると、かすかにカワハギからのコンタクトがあった。
ここからがカワハギとのかけ引きの始まりだ。
簡単にいえば、エサを食べにくくするためにサオ先でたたくようにアクションをつけ、今度は止めて食べる「間」を作る。
すると、焦らされたカワハギが大きくエサを吸い込み、ハリ掛かりするということなのだが、文字で書くほど簡単なものではなく、それがこの釣りにハマり込んでしまう面白さなのだ。
この日は朝から活性が高く、宙からの誘い下げで比較的素直にアタリが出たが、それも長くは続かず、釣れるパターンは刻一刻と変化していく。
エサ取り名人に翻弄されながらも、あれこれ試していると、あっという間に終了の時間。
釣りに没頭していたので数は数えてなかったが、イケスには小型、良型交じりで30尾以上の釣果。
肝パンでこれ以上ない究極の味
小さいのはリリースして、我が家と友人家族の分だけキープした。
夕食はもちろんカワハギづくしのフルコース。
釣りたてのカワハギの刺し身は悶絶級においしかった。
肝パンなハギ鍋もこれからの時期にピッタリなので特におすすめ。
明石のカワハギは今からが本番で、12月初旬までの短いシーズン。
今年は、数、型ともに揃っているので期待できそうだ。
<週刊つりニュース関西版 APC・近藤徳幸/TSURINEWS編>
丸松乗合船
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