同じヘラブナという魚を狙うにも、多種多様な狙い方があるヘラブナ釣り。狙い方の違いは楽しみ方の違いに直結する。今回は自然の中でゆったりとできる野釣り。その中でも定期的にヘラブナが放流されている、野釣り場での釣りを解説できればと思う。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・土屋直人)
オススメセッティング
ラインの太さはワンランク太め!これからの時期ならばミチイト1.2号ハリス0.6号でスタートする。やはり水深のある釣り場で育っているため引きも強いので、ライントラブルを防ぐ意味でも、最低限これくらいの太さのラインを使いたい。セット釣りの場合は絡むトラブルを少なくするため、上ハリス0.8号、下ハリス0.6号にする。
ハリもワンランク大きくすることで、ヘラブナ以外の魚が寄ってもしっかりエサをタナに入れることができ、大型がきても負けないようになる。
両ダンゴの宙釣りの場合は中軸のハリで8号からスタートし、活性が低ければサイズダウンしていく。ハリスの長さは上45cm下60cmを基準に活性が低ければ長く、高ければ短くする。
ウキはPCムクTOPのボディ10cmを基準にする。ダンゴはSグリーン600cc+水200ccで70回ほど練って3分放置し、さらにSグリーン300ccを加えて40回ほどかき混ぜて完成だ。
セット釣りの場合は、上バリ中軸の8号、下バリ中軸の3号。上バリの長さは15cm下バリの長さは50cmからスタートする。上バリの長さはかえずに下バリの長さを活性が低ければ長く、活性が高ければ短くする。
ウキはパイプTOPのボディ8cmを基準にし、バラケはSレッド800cc+水200ccで40回ほどかき混ぜて使用。クワセは力玉ハード2もしくは一発ハードを使用する。
なお、足場がいいと言ってもやはり、ヘラ台、長靴は必須。水汲バケツもあると便利だ。
ウキの動きを見て小まめな変化を
どちらの釣り方も基本は同じ。ウキのなじみ側やエサがぶら下がっている途中に動きが出なければ早めに打ち返し、魚を寄せることを心がけよう。
また、ジャミなどが居てエサが持ちにくい状態になりやすいので、しっかりとウキのトップが沈没ギリギリになるまで毎回なじませる。
ウキの動きが弱ければ角バラせてエサ付けし、反応が出ればしっかり付ける基本的な動作は大切だ。
エサ付け、エサ打ちのリズムをしっかり意識した上で反応が弱ければ、セッティングは軽く、長く。無駄な動きが多ければ重く、短く。それらを意識することが沢山釣るポイントになる。
野釣りの魅力
野釣りはなんといってもシチュエーションがいい。都心から離れ、自然の中での釣りは本当に気持ちのいいものだ。暑い夏は、そんなシュチュエーションの中で力強い引きのヘラブナを堪能してみてはいかがだろう?
きっと野釣りのヘラブナ釣りの魅力に病みつきになることは間違いないだろう。
<土屋直人/TSURINEWS・WEBライター>