秋もたけなわ。大自然を全身に感じ、アウトドアライフを楽しんでみたいファミリーやカップルに向け、今回は足場がよく安全に、そして手軽に釣りを楽しむことのできる、特にエサ釣りの管理釣り場の釣りを解説したい。
釣りから観光まで楽しみ方は自由自在
管理釣り場は釣りを手際よく短時間に楽しむことができ、もちろん釣った魚は持ち帰ることができる。
また、多くの釣り場は河原でバーベキューOK、釣った魚をその場で食べることができる。
さらに、アフターフィッシィングの楽しみも、ショッピング、温泉、観光地への立ち寄りと、多彩。
当日のプラン次第で、思い出も倍増すること間違いなしだ。
釣行前に知っておくべきこと
釣行前には、現地のリアルな情報をキャッチするためにも、1週間前には予約(数人で釣行する際は特に)を入れ、1~2日前には、確認連絡をするようにしたい。
その際、受け付け時間、遊漁料金、エサの販売の有無などのシステムチェックをはじめ、BBQ、キャンプ場などの施設や周辺の温泉の入浴料、ショッピングエリア、観光スポットなどの情報を入手しておくのも釣行時の楽しみに幅を持たせることができる。
できるだけ多くの情報から適したものを選択し、無理、むらのない心に残る釣行プランを立案するように心がけよう。
釣り場ルールも守って楽しもう
施設へ到着したら、まずは遊漁入川券の購入と同時に放流時刻、放流ポイントの確認をしよう。
釣り場に出たら、先釣者がある場合には、ひと声かけて気持ちいい出会いからスタートすると一日ハッピーに過ごせるので、励行したい。
なお、釣り場を離れるのであれば、他の釣り人の放流ポイントへの侵入で不快感を生じさせないためにも、管理者に申し出て、釣り続行予定の申告をしておこう。
当日の半日、一日券の遊漁権利を有効活用し、気持ちいい釣りを楽しみたい。
また、当然のことだが、ゴミを残さないように心がけてほしい。
シチュエーションに合わせた釣り方
エサ釣りには、代表的な「ウキ釣り」、「ミャク釣り」の2釣法がある。
使用するエサは季節に合わせて使い分ける場合もあるが、定番は女性やお子さんでも簡単に使える生イクラ。
生きているエサではないので簡単にエサ付けできる。
その他に効果的なブドウ虫やミミズで、比較的入手しやすく、活エサなので魚へのアピール力が高い。
定番ではないが、渓流オキアミもよく釣れる。
ウキ釣りの長所は、食いアタリが明確であり、水深に合わせてウキの位置をセットすれば、上流から下流へと流速にマッチし、レンジもキープして魚にエサのプレゼンテーションができることだ。
上流へ仕掛けを投入してウキをやや上流に引き上げて、仕掛けをなじませ、エサを先行させて流すことがキモ。
意外にこれができていない釣り人が多く、チョイ投げポチャン投入では、ウキが流れに先行してエサを引っぱって流れるため、エサが魚の捕食ポイントの上層をかすめることが多くなり、釣れる確率は一気に低下してしまう。
ちょっと退屈になった時は、ウキの流れに時折ストップをかけて、エサを川底から浮かせてアピールする誘いをかけてみてほしい。
何か反応が起こるはずだ。
一方のミャク釣りは、仕掛けをピンスポットに振り込み、幅広く攻める釣りとなる。
ウキ釣りのような明確なアタリは少なく、目印に変化があればアワセを入れることが重要となる。
根掛かりすることやキャスト時のライントラブルなども多発することもあるが、数多くの魚からの信号を微妙な目印の動きによって察知し、ヒットに持ち込むことができるため、ゲーム性が高い釣りと言えるだろう。