梅雨の時期には、アジの活性が一時的に上がる。しかし真夏になると幼魚が混じり、秋まではサイズが落ちる傾向がある。今回は、天草市の大矢野周辺へ良型アジを狙いにアジング釣行へ赴いた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・花田浩晃)
天草市大矢野周辺でアジング
本格的に梅雨(つゆ)入りすると活性が一時的に上がる魚種の一つがアジ。真夏になると幼魚が入り、アジングシーズンが秋までいったん終わるので、この時期は毎年欠かさず釣行している。
今回は最近あまり行っていなかった熊本県上天草市の大矢野周辺に、6月後半に釣行。たまたま空いた時間が満月の大潮と厳しそうな状況だったが、状況に対応できるようにいろいろとタックルを準備した。
用意したタックル
到着したのは大矢野周辺の堤防。状況を見てみるが潮が緩く、まったく動いていない。取りあえずジグヘッドタックルで探るが反応がない。「取りあえず潮位があるときは堤防かな」と2、3か所ランガンするが反応なし。
「やはり満月は厳しいか」と堤防はあきらめ、潮位がやや下がってきたので橋脚下のポイントに入る。まだ下げ潮が流れていて、橋脚付近は反転流で潮が逆に流れ始めている。
ウェーディングし、1.7inchワームとジグヘッド1.5gで探ってみる。反転流に乗せて明暗部までドリフトさせるがアタリがない。橋脚付近を攻めたいが、ジグヘッドでは届かない。
そこで、キャロタックルを準備する。キャロ9.5gにジグヘッド0.4gと2.7inchの組み合わせで橋脚付近まで遠投する。
20cmアジからキャッチ!
着水してカウントダウン10で2回シャクって、カーブフォールさせて明暗部までドリフトさせていくと、橋脚付近で違和感。「アタリ?」アワセを入れてみるとヒット!
あまり大きくないが、引きがアジのような感じで、キャッチしたのは20cmほどのアジ。取りあえず本命キャッチに安堵。
明暗部ドリフトで22cm!
「まだいるか?」そう思い同様に攻めてみると、潮目や明るい場所ではアタリはない。明暗部までドリフトしていくとヒット!22cmのアジをキャッチした。
どうやら橋脚付近の明暗部にタイトに付いているようだ。それから5尾ほどキャッチしたところでアタリがなくなった。
さらに潮位が下がり、先に出られるようにはなったが、潮止まり前になり潮が緩んできたので、キャロのウェイトを8gに替えて再びキャストする。カウントを5に変えてタナを深くしてドリフトしていくと、またヒット!それから4尾ほど追加したが、潮が止まるとまたアタリがなくなった。
夏本番前にアジングを楽しもう
干潮になり、上げ潮が走り始めてきたので、今度は本流に乗せてドリフトさせると、ワームをひったくるアタリ!ドラグが鳴る。しかもジャンプする。どうやらアジではなさそうだ。キャッチしたのは40cmほどのヒラセイゴ(シーバス)。
気を取り直してキャストすると、今度はコンッとアタリがありヒット!「今度はアジか?」そう思ったが、今度もドラグが鳴り、ジャンプを繰り返す。魚の形状からヒラセイゴではないのは分かる。キャッチしてみると、天草ではよく居る魚のヒラ。60cmほどの大型だったが、本命ではないのでリリース。
再びキャストすると、またヒット!キャッチしたのは50cmほどのヒラで、その後もヒラが連発する。どうやら潮が変わり、アジが消えてヒラやヒラセイゴに場が占領されているみたいなので、今回はあきらめて納竿とした。
天草では小アジが湧く夏本番まであと少し。ぜひこの前半シーズン終了前のアジングを楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース西部版 APC・花田浩晃 /TSURINEWS編>
二号橋