上甑島・里(鹿児島県薩摩川内市)の磯では、シブダイやタバメ(フエフキダイ)がシーズンを迎える。6月上旬に釣行した際は半夜釣りでまずまずの釣果に恵まれた。里のシブダイやタバメは夏から晩秋がシーズン。いずれも夜釣りのターゲットとして、カゴ釣りやブッ込み釣りなどで狙う。
上甑島・里の磯でタバメ狙い
午前4時すぎに近島に渡った。同釣り場は前月末ごろに試し釣りをした際、6kg近い大型タバメを上げた相性のいい磯だ。
この日は季節外れの北寄りの風が強かったが、急いで準備へ取り掛かった。
まずはブッ込み釣りのスタンバイ。ハリは大型タバメのアゴでも貫通する強固な石鯛ワイヤーの20号を選び、これにハード加工してエサ持ちのよい、くわせキビナゴを刺して25mのタナから探った。
ぶっこみ釣りで5㎏級タバメ
まずは手持ち(サオ)で構え、少しずつ誘いながら手前に寄せ、探るが反応がない。2投、3投とタナを変えてみたが魚信がないので、置きザオにしてカゴ釣りの準備に入った。
その時だった。ドラグがジジーと鳴り響き、どんどんミチイトが引き出される。慌ててサオを起こし、強引にリールを巻くと、ズッシリとした重量感だ。
やり取りの末に水面を割ったのは5kg級の大型タバメだった。
高級魚シブダイにアカハタも追加
5時すぎ、辺りが明るくなり、ゴールデンタイムをすぎようとした時、再びアタリが出た。
今度は小ぶりで1kgほどのシブダイ、さらに500g前後のアカハタを追加し、前半戦を終えた。
日が高くなるとアタリが途絶えたので、カゴ釣りに変更した。
その後は粘り強く攻め、400gほどのアカハタを2尾釣り上げたところで9時に納竿した。
今回は短時間の半夜釣りだったが、まずまずの釣果。暑さが増す梅雨明けごろからは夜釣りメインに臨みたい。
<週刊つりニュース西部版 APC・松田正記/TSURINEWS編>