7月に入り、大阪湾の防波堤からのキス狙いは盛期に入っている。そこで7月12日に、大阪府の貝塚人工島に釣行してみた。
(アイキャッチ画像提供:webライター・谷口墨人)
貝塚人工島プールの状況
現地の駐車場に着いたのは午前5時前だった。すでに夜が明けており、前日からの雨も上がっていて、雲天になっていた。前月の6月27日にも入った人工島の南西角にある、プールと呼ばれる足場のいい護岸へ足を運んだ。
プールの釣り場は、すでにルアーやサビキの釣り人で大盛況。南西角の手前に空きスペースがあったので、そこに釣り座を取った。海面を見ていると小さなナブラが出ていて、周りではルアーでツバスが釣れている。サビキでも、豆アジ、豆サバが快調に釣れている。
まずはジグサビキでツバス
まずは土産を確保しようと思い、最近好調なツバスをジグサビキで狙ってみた。26gの鉄板バイブレーションのイワシカラーをチョイス。その先に、カブラバリ6号の2本バリ仕掛けをセット。できるだけ遠くに投入してからボトムまでカウントダウンし、ノーアクションの速巻きで誘ってみた。
しばらく探っていると、中層でグンとショートバイトがあった。次投も同じポイントでショートバイト。青物は回遊しているが食いが浅いかもと思いながらリールを巻いていると、グーンとバイト。アワセを入れると、グングンと快引がきた。右に左にと走り回る快引をロッドワークでかわし、キャッチしたのは35cmのツバスだった。
5色付近からサーチ
まだまだ釣れそうだったが土産を確保したので、本命のキスを投げ釣りで狙ってみた。25号のkaiso天秤に、キスバリ7号の3本バリ仕掛けをセット。エサのイシゴカイの頭をカットしてからハリいっぱいに付け5色ほど沖に投入。水深があるのでラインを送り込んでから着底させ、ゆっくりと引き釣りを始めた。
すると、コツコツと小さなアタリがあり、小さなイトヒキハゼが掛かってきた。次投は小型のホウボウをキャッチ。ゲストがヒットし、本命のキスが釣れてこない。
100mラインで本命キス
潮は長潮で、ゆっくりと右に流れている。諦めずに誘っていると、沖合100mラインで、ブルブルとキス特有の鋭いアタリが出た。次のアタリが出てから巻きアワセの要領でリールを巻いてから寄せ始めると、ロッドの先に重さが乗りグングンと小気味いい引きが伝わる。ゆっくりと抜き上げたのが、18cmのキス。
次投も同じポイントでググッといいアタリがあり、20cmのいい型のキスをキャッチ。
遠投は本命で近場はゲスト
数投してキスのアタリがなくなると、小型のイトヒキハゼやホウボウの猛攻が始まる。投入ごとにアタリがあり退屈はしないが、ゲストが多い。
投点をかえて投入するとまたキスのアタリが出始めるが、沖合80~120mでキスのアタリが多く、手前はゲスト祭りだ。
長潮で潮の流れが緩く、手前までキスが寄ってこないのかもしれない。また、ルアーマンが多く、ルアーの着水音で近くのキスが散っているのか?
こんな状況でも、沖合にはキスが多く、2時間で10匹のキスをキープできた。今後、ショアジギングではハマチサイズも釣れ始め、キス狙いは佳境に入る。
<谷口墨人/TSURINEWS・WEBライター>
貝塚人工島